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さて、久しぶりに「地方創生」をテーマとした記事をアップします。
今日は、宮崎県日南市が進めている地方創生の取り組みです。日南市は、地方創生の最大の課題といってもいい「地方にいかに仕事を作るか」というテーマに、クラウドソーシングを活用しようとしています。
地方創生で注目されるクラウドソーシング
「地方創生」は、現在も続いている人口の東京一極集中の流れを食い止めることを目指しています。
その解決策は、地方で働く機会を増やすことです。これができれば、「働くために地方を離れ、東京へ出る」という地方からの人口流出を食い止めることができるからです。
そんな中、インターネットの普及により、企業と個人が直接つながることが可能となり、時間と場所にとらわれない働き方を実現するクラウドソーシングが登場し、注目が集まっています。
実際、日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」では、仕事の約5割が東京から発注され、約9割が東京以外で受注されており、「東京から地方へ」という経済の流れが生み出されています。
クラウドソーシングの普及により、働く場所についての地理的制約がなくなれば、豊かな自然環境に恵まれ、生活コストは低廉という利点が多い地方で暮らすことを選択する人が増え、人口の東京一極集中を解消し、地方創生に貢献することができるという期待が高まっています。
行政が市民のクラウドワーキングを支援する仕組み
日南市は、宮崎県南部に位置する人口5万人の都市です。そして、同市は全国でも最も早く、クラウドソーシングを活用した地方での働き方づくりに取り組み始めた自治体なのです。
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2014年11月、日南市は(株)クラウドワークスと提携し、同社が同じ年の7月に立ち上げた、地方でのクラウドソーシング普及促進を目指し立ち上げた「クラウドワークス・アンバサダー プログラム」に参加。行政として、全国初のクラウドワークス・アンバサダーに就任しました。
同時期、日南市は県の重要文化財である油津赤レンガ館内部を改修し、全国初の公設コワーキングスペースを開設したのです。
同スペース内に、クラウドワークスの登録ユーザーが無料で使用することができる「クラウドワーカーズシート」を設置することで、新しい働き方に挑戦する市民への支援を開始しました。
さらに、日南市に暮らしながら世界中から仕事を受注することができる働き方として、市民にクラウドソーシング (クラウドワーキング) を紹介するセミナーを開催し、積極的な支援活動を行っています。
2015年2月には、クラウドワークスと連携し、クラウドソーシングだけで月収20万円を獲得する市民を生み出す「月収20万円ワーカー育成プロジェクト」を立ち上げるなど、活発な活動を行っています。
クラウドソーシングだけで月収20万円を稼ぐことは決して簡単なことではありません。それでは、どのようにそれを実現しようとしているのか、具体的な取り組み内容については次回、確認してみたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.8.17記)