(画像出典元はこちら)
閑話休題。
さて、今日は「川柳発祥の日」だそうです。
「川柳発祥の日」の由来
「川柳発祥の日」の由来は、今から259年前の1757年 (宝暦7年) 旧暦8月25日に、柄井川柳が最初の川柳評万句合を開始したことにあるとか。
そして、これを記念して、川柳学会が8月25日を記念日に制定したのです。
川柳は、俳句にみられる季語などの約束がなく、口語が主体となった現代では、自由な言葉遊びの要素が強くなっていますね。
今年のサラリーマン川柳ベスト10
川柳というと、真っ先に思い出すのが第一生命による「サラリーマン川柳」です。
1987年にスタートして以来、2016年で第29回となり、今年は39,551句の応募があったそうです。応募作の中から入選作品100句が選出された今年の2月には、当ブログでも記事にしました。
そして、読者投票により5月にベスト10が決まりました。今日は、その内容を改めて見てみましょう。
<第1位>
退職金 もらった瞬間 妻ドローン
<第2位>
じいちゃんが 建てても孫は ばあちゃんち
<第3位>
キミだけは オレのものだよ マイナンバー
<第4位>
娘来て 「誰もいないの?」 オレいるよ
<第5位>
福沢を 崩した途端 去る野口
<第6位>
カーナビよ 見放さないで 周辺で
<第7位>
決めるのは いつも現場に いない人
<第8位>
妻が見る 「きょうの料理」 明日もでず
<第9位>
ラインより 心に響く 置き手紙
<第10位>
愛犬も 家族の番付 知っている
最後に
さて、どの句が一番受けましたか?
僕は、<第7位>の「決めるのは いつも現場に いない人」が、かつて若い会社員だった頃のことを思い出させてくれて、なんだか響きました。
いつの時代も変わらぬサラリーマンの悩みなんですね。そういえば、映画「踊る大捜査線TheMovie」で、主演の織田裕二が「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きているんだ!」と叫んだ名セリフを思い出しました。
ベスト10以外にも、サラリーマンの悲哀を詠んだ句が上位にランクインしています。やはりどんな時代にも、こうした句は共感を得やすいのですね。
<第12位>
どうなった? 「確認します」は やってません
<第13位>
「出来ません!!」 言えるあなたは 勝ち組です
<第19位>
部下の言う 「課長やばい」は 褒め言葉
他の句では、ドローン、マイナンバー、ラインなどが世相を表すキーワードとして登場しています。
というわけで、そんな「川柳発祥の日」に一句ひねり出してやろうか、などと考える朝なのでした。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2016.8.25記)