さて、「今日は何の日?」シリーズ第52弾です。
今から56年前、1958年8月25日に、日清食品が世界初の即席ラーメン「チキンラーメン」の発売を開始しました。そして、この日が「即席ラーメン記念日」になったのです。
チキンラーメンは終戦の闇市がヒントで生まれた
このチキンラーメンは、日清食品創業者の故・安藤百福氏が、終戦直後の大阪・梅田の闇市でラーメン屋台に並ぶ行列を見て、「もっと手軽にラーメンを」と開発したものです。
チキンラーメンの開発は、かつてテレビのドキュメンタリー番組で拝見したことがありますが、安藤百福氏が大阪府池田市の自宅の敷地内に作業小屋を建て、試行錯誤の末に生まれたものです。
ある日、夫人が作っていた天ぷらの調理法をヒントにして、「油の熱で乾かす」瞬間油熱乾燥法を思いつき、あのお湯をかけるだけで食べられるインスタント麵の製法を開発したということです。
池田市には「インスタントラーメン発明記念館」があり、チキンラーメンを開発した作業小屋が復元・展示されているとのこと。
チキンラーメンは、袋入りインスタントラーメンですが、調理方法はお湯をかけて蓋をするだけと簡単。
容器を別に用意する必要があるほかは、カップ麺とほぼ同様の調理方法で、加熱の必要がないというのが他の袋入りインスタントラーメンと大きく異なる点ですね。
チキンラーメン発展の歴史
それでは、これだけ息の長い商品に育ってきた歴史を見てみましょう。
(出典 : Wikipedia)
1958年 (昭和33年) 8月25日に、大阪・梅田の阪急百貨店うめだ本店で販売が開始されました。85グラム入り35円(当時の物価参考:大卒者初任給13,467円、国鉄(現・JR)初乗り10円、銭湯入浴料16円)という価格でした。
チキンラーメンの発売により、それまでの「支那そば」「中華そば」にかわり、「ラーメン」という呼び名が全国的に広まりました。
1984年、南伸坊氏を起用したCMが開始。「すぐおいしい、すごくおいしい篇」から、ずっとアレンジを変えつつCMソングが使用され続けています。
1990年から、外袋に描かれたキャラクターが「ひよこちゃん」になりました。
1991年 、どんぶり型の発泡スチロールカップ容器に入った「チキンラーメンどんぶり」(略称チキどん)、1994年3月 には「チキンラーメンMini」が発売されました。
2003年には、乾燥麺の中央部に、たまごポケットと称するくぼみが付きました。
同じ年には、NHK連続テレビ小説「てるてる家族」で、開発に関する話がドラマ化されました。
その後、以下の製品が続々と発売ないし限定発売されます。
- 「チキンラーメン付きどんぶり」
- 「チキンラーメンMini付きひよこちゃんフタつきマグカップ」
- 「チキンラーメンどんぶり プラスキムチ」
- 「チキンラーメン ビッグ」
- 「チキンラーメン&土鍋セット」
- 「チキンラーメン&どんぶりセット」
- 「国分太一流鶏だんご鍋風チキンラーメンどんぶり」
- 「仲間由紀恵流野菜チャンプルー風チキンラーメンどんぶり」
- 「チキンラーメンMini & ひよこちゃんミニどんぶりセット」
- 「チキンラーメン ツインズ」
- 「炭火焼チキンたっぷりのチキンビッグカップ」
- 「チキンラーメンどんぶり プラス野菜カレー」
- 「チキンラーメンどんぶり プラス杵つきもち」
- 「ふわふわたまごの素付き チキンラーメン」
- 「日清焼チキン カップ」
2008年8月25日のチキンラーメン誕生50周年には、「特製金のオイル」付きの50周年記念限定版を袋・カップで発売しました。
2010年3月、生みの親である故・安藤百福氏の生誕100年にちなみ「チキンラーメン 生誕百年記念パッケージ」が期間限定で発売されました。発売当時の価格35円、5食パック175円で販売されたことは記憶しています。
2011年8月には、 新CMキャラクターに子役の芦田愛菜ちゃんがを起用されました。愛菜ちゃんが「ひよこちゃん」の着ぐるみを着て出演していましたね。今は、新垣結衣さんがCMで活躍してます。
チキンラーメン 袋めん|商品紹介|キッズ向けゲームと食育の「チキラー島」
こうして振り返ってみると、ずいぶん色々なバリエーションが発売されていたのですね。
今や、世の中には凄い種類のカップ麵や袋入りインスタントラーメンが販売されています。
その中でも、時々チキンラーメンが無性に食べたくなります。やはり小さい頃から慣れ親しんだ味だからでしょうか。
でも、今の若い人達にも受け入れられる味だから、これだけロングセラーになっているのでしょうね。
というわけで、これからもなくなって欲しくない商品の一つであるな、と思った小雨降る月曜日の朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2014.8.25記)