Challenge Next Stage 〜目指せ!出版への道〜

“土木の日” を迎えて・・・老朽化が進んだ土木構造物の耐震補強は待ったなし

0

0

0

0

0

%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%83%e3%83%81%e7%94%bb%e5%83%8f(画像出典元はこちら)

閑話休題。

さて、今日は「土木の日」です。

「土木の日」の由来

今から137年前の1879年11月18日に、日本工学会の前身である工学会が設立されたことと、「土木」の「土」が十一 (11) に、「木」が十八 (18) にそれぞれ分解できることに由来して制定された記念日です。

土木学会、日本土木工業協会などが、建設省 (現 国土交通省) の支援で1987年に制定しました。

「土木の日」を迎えて

調べてみると、土木は、ビル・家屋・マンションなどの建築を除く建設事業の総称とされています。

それを支える土木工学は、良質な生活空間の構築を目的として、自然災害からの防御や社会的・経済的基盤の整備のための技術 (土木技術) について研究する工学とされています。

土木工学で扱う主な対象は、河川、ダム、トンネル、道路、橋梁、港湾、空港、鉄道、廃棄物処理、上中下水道、電気、通信、環境保全、造成、交通、国土計画など、多岐に亘っています。

そして、これらを取り巻く人工物を総称して「土木構造物」と呼んでいます。

日本には世界に誇れる大きな土木構造物がたくさんあります。明石海峡大橋をはじめとする本四架橋が完成した時は、こんなものを造れるんだ!と驚嘆したものです。

こうした偉大なものを完成させるためには、計画や調査、設計、施工、維持管理、見積積算、災害防止など各分野毎の専門家が集まり、気の遠くなるような作業を完遂させなければなりません。

そのどれ一つも手を抜いたりすれば、日本の安全神話は崩れ去ることでしょう。

耐震補強は待ったなし

戦後の高度成長期に造られた土木構造物は、その多くが完成後50年以上が経過し、老朽化が問題になってきました。

今年4月の熊本地震では、災害時に使うことを想定していた国道や高速道路などで、12の橋が壊れ、物資の輸送などに影響が出ました。

国は、1995年 (平成7年) の阪神・淡路大震災のあとに橋の耐震基準を見直し、古い橋については順次、耐震補強を行っていますが、今回壊れた橋のうち9つは、補強が済んでいない古い橋だったということです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

(画像出典元はこちら)

国土交通省は、熊本地震壊れた橋と同様の構造を持つ約450基の橋を今後3年間で耐震化する方針を決めました。(こちらの記事参照)

また、全国の緊急輸送道路について、今後10年間で耐震補強を完了させる目標を掲げています。

高速道路と国道、またはこれらの道路をまたぐ橋について、橋脚を柱からコンクリート壁に代えるなどの対策を講じる、としています。

想定される南海トラフの巨大地震や首都直下地震などで、激しい揺れが予想される地域については、来年度からの5年間で橋の耐震化を集中的に進めることになっています。

地震などの自然災害は、待ってくれません。大きな自然災害が起きるまでに、耐震補強が間に合ってくれるといいのですが…

・・・というわけで、これからは時間との戦いであるな、と改めて思う「土木の日」の朝なのでした。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
 
 
・・・・・・・・・・・・
(2016.11.18記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

コメント

人生のセカンドステージを、ポジティブ&アクティブに過ごすことを目指して、アラカン(アカウンド還暦)世代の筆者が思いを綴るブログ。
Consulting Office SMART代表/富田邦明が人となりをお伝えするために運営しています。

詳しいプロフィールはこちら