Challenge Next Stage 〜目指せ!出版への道〜

「地方創生☆政策アイデアコンテスト2016」の発表会&最終審査会の聴講報告(2)

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(画像出典元はこちら)

さて、昨日は「地方創生☆政策アイデアコンテスト2016」の発表会&最終審査会の聴講内容(1)をご報告しました。

今日は、続いて聴講報告(2)です。

最終審査会選出チーム (大学生以上一般の部)

昨日は、高校生以下の部の5組をご紹介しましたので、今日は、大学生以上一般の部についてご紹介します。(発表会プレゼン順)

「BAY-s KAGOSHIMA project 鹿児島にもっとエンターテイメントを!若い世代が創り出す地方創生」

提案者:鹿児島信用金庫 かしん経営大学 鹿児島チーム
分析対象:鹿児島市

「糸島版マーケティングモデルで地域産業のやる気も出る~福岡県糸島市に新ブランドを創出し、地域経済を豊かにする~」

提案者:岡 祐輔さん(福岡県糸島市役所)
分析対象:福岡県糸島市

「千葉県銚子市のおもてなし医療観光プログラムによる地方創生」

提案者:ビジネスクロス 千葉県銚子チーム
分析対象:千葉県銚子市・成田市・千葉県

「地域内所得向上に果たす地域金融機関の役割~長野市におけるICT産業振興支援策~」

提案者:八十二銀行 法人部 地方創生プロジェクトチーム
分析対象:長野市

「岩内町 超積極戦略で“稼ぐ力”をパワーアップ」

提案者:小樽商科大学 大津ゼミ
分析対象:北海道岩内町・ニセコ町

大学生以上一般の部の発表を聞いて

大学生以上になると、ぐっと落ち着きを増して、詳細な事業計画なども含まれるようになります。

そうなると、却って5分間の発表時間では説明しきれず、勢いのなさを感じることになってしまいました。

その中で、大学生としては唯一の小樽商科大学のグループ発表は、引き込まれました。

発表はドラマ仕立てで、現在東京に住んでいる夫婦に子どもができ、北海道岩内町にUターンする場面から始まります。第一子が生まれ、育つうちに、地元特産品を使って起業することを奥さんが思い付きます。そして、第二子が生まれ・・・というストーリーです。

思わず聞き入ってしまい、発表中に写真を撮るのを忘れてしまったほどです。(^^;

表彰内容

10組の発表が終わったあと、昨年度の地方創生大臣賞を受賞した「福島市立岳陽中学校 イノベーション部」の発表と、RESAS活用取組事例として「福岡県うきは市 副市長」による発表がありました。

そして、いよいよ表彰式です。

最終審査は、以下の審査委員によって行われました。

最終審査会に進んだ10組それぞれに、協賛企業から賞が贈られたあと、優秀賞と地方創生大臣賞 (高校生以下の部と大学生以上一般の部それぞれ1つずつ) の発表がありました。

優秀賞 (高校生以下の部)

「マインドから変える地方創生~私が考案した地方間交流型フィールドワークの可能性~」
提案者:愛媛大学附属高等学校 佐藤 瞳さん

優秀賞 (大学生以上一般の部)

「岩内町 超積極戦略で“稼ぐ力”をパワーアップ」
提案者:小樽商科大学 大津ゼミ

そして、いよいよ地方創生大臣賞の発表です。受賞者には、山本幸三 地方創生担当大臣から、賞状とトロフィー、そして副賞が贈られました。

地方創生大臣賞 (高校生以下の部)

「長野県の負のスパイラル大問題!!「昆虫食」で解決します!」
提案者:長野県松本県ヶ丘高等学校 内田佑香さん、横山 瑠奈さん

地方創生大臣賞 (大学生以上一般の部)

「糸島版マーケティングモデルで地域産業のやる気も出る~福岡県糸島市に新ブランドを創出し、地域経済を豊かにする~」
提案者:岡 祐輔さん(福岡県糸島市役所)

最後に

高校生以下の部で地方創生大臣賞を受賞した、長野県松本県ヶ丘高等学校のお二人の発表は、その発想のユニークさとお二人のキャラクターが存分に発揮されたものでした。

長野県の伝統食である「昆虫食」に発想を得て、佃煮以外の新たな加工方法を考えて、広く販売可能にするという「昆虫ビジネス」により、長野県が陥っている農業経営者の高齢化や耕作放棄地の増加といった負のスパイラルを脱したい、という熱意が迸り出る発表だったと思います。

大学生以上一般の部で地方創生大臣賞を受賞した、福岡県糸島市役所の岡 祐輔さんは、RESASのデータ分析により、糸島市には従事者が5人以下の零細事業者が多数を占めること、この層の引き上げなくして将来はないこと、そして、食資源に強みがあることのデータを示すことで納得性のあるアイデアを示しました。

そして、このRESASの活用方法について、他の地域でも応用可能なマーケティング推進方法であることを力説し、高い評価を得ました。

こうして、外は強い北風が吹きすさび寒い中、会場の中は熱気に満ち溢れ、非常に刺激的な時間が過ぎていったのです。

自分が日常を過ごす空間を離れ、こうした機会を持つことは重要であるな、と改めて感じました。

そして、こうした取り組みがもっと広く知られ、地方創生に向けた国民運動に繋がって欲しい、と切に祈る次第です。

・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
 
 
・・・・・・・・・・・・
(2017.1.24記)

#RESAS

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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