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さて、4月9日は「大仏開眼 (かいげん) の日」だそうです。
「大仏開眼の日」とは?
今から1,265年前の752年 (天平勝宝4年) 4月9日、奈良・東大寺の大仏が完成し、開眼供養会 (かいげんくようえ) という魂入れの儀式が行われたことに由来します。
私達には、奈良の大仏さんとして知られていますね。
(出典 : Wikipedia)
奈良の大仏は、聖武天皇の発願で745年 (天平17年) に制作が開始され、盧舎那仏 (るしゃなぶつ) といわれる大乗仏教における仏の1つです。
坐像の座高16m、顔の長さ5m、目の長さ2mで、この大仏開眼供養で使用された遺品は正倉院に奉納されているそうです。
また、「銅造盧舎那仏坐像」の名で、彫刻部門の国宝に指定されています。
「開眼 (かいがん) 」するには…
「開眼 (かいげん) 」とは、仏像や仏画像を新しく作り,最後に眼を入れて仏の霊を迎えること、または、その儀式を指します。
一方、私達が「開眼 (かいがん) 」と言う時は、物事の道理や真理がはっきりわかるようになること、または、物事のこつをつかむことを指しています。
その境地に達するまでには、なかなか時間がかかります。かのイチロー選手が、日米通算で4,000本安打を達成した時にインタビューで答えた言葉は忘れられません。
「4,000本のヒットを打つために、8,000回以上の悔しい思いをしてきている。その中で、常に自分なりに向き合ってきたという事実はある。誇れるとしたらそこではないかと思う」
「誇れるとしたらそこ」という部分に、重みを感じます。
そして、別の機会にイチロー選手は、こうも述べています。
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」
天才打者と言われているイチロー選手も、地道な努力を重ねてあの境地に達したのだということがよく分かる言葉です。
私達が、「物事の道理や真理」をはっきりと掴むまでには、相当の年月が必要でしょう。分かったつもりになっても、それは表面をなでたに過ぎないかもしれません。
「開眼」という境地に至るには、早道もウルトラCの技もありません。小さいことを着実に、諦めずに、毎日積み重ねていくことしかないのだと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.4.9記)