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さて、昨日に続き、日めくりカレンダーの「格言」からです。
「歳月人を待たず」とは?
時は人の都合などお構いなしに過ぎていき、とどまることがないものだ、という意味です。
転じて、人はすぐに老いてしまうものだから、二度と戻らない時間を無駄にしないで、努力に励めよ、という戒めを含んでいるのです。
漢詩人 陶淵明の『雑詩』に「盛年重ねて来たらず、一日再びあしたなり難し、時に及んで当に勉励すべし、歳月人を待たず(若い時は二度と来ない、一日に朝は二度とない、時を逃さず一瞬を大切にして勉学に励めよ)」とあるのに基づくそうです。
一寸の光陰軽んずべからず
…という表現や、「光陰矢のごとし」「少年老い易く学成り難し」というように、時の流れの速さを表す言葉はたくさんあります。
一番茶摘みの頃となった今日5月2日は、「八十八夜」であり、2017年の1/3が早くも過ぎ去ったことを改めて実感しています。
厳寒の頃は、桜の蕾が綻びだすのを、あんなに首を長くして待っていたのに、綻び出したと思ったらあれよあれよと満開となり、散り始め、寒々としていた木々の枝にもいつの間にか葉が生い茂り、美しい新緑の頃を迎えました。
この1年で一番好きな季節を少しでも長く味わいたいのですが、時は無情に過ぎて、まもなく梅雨を迎え、暑さ厳しい夏へと移り変わります。
とはいえ、梅雨の頃にしっかり雨が降ってくれなければ、作物はちゃんと育たず、水不足になってしまいます。
今ここで命が絶たれても、後悔しない生き方ができているか
速い時の流れの中で生き、老いを迎え、そしていつか死に直面する。それは、人として万人に共通した自然の摂理です。
しかし、自然な時の流れの中ではなく、近年発生したいくつもの震災被害のように、突然命を絶たれることもあります。
今は、「被災地」ではなくても、ただ「未災地」なだけです。誰でも、自分自身が被災者になる可能性はあります。
そうした意味で、今ここで命が絶たれても、後悔しない生き方ができているか、日々自問自答してはどうでしょう?
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2017.5.2記)