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さて、今日目に留まった故事ことわざは、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」です。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」とは?
人間はすべて平等であって、身分の上下、貴賎、家柄、職業などで差別されるべきではないという意味です。
慶應義塾の創立者である福沢諭吉が著した『学問のすすめ』の冒頭にある言葉です。
生来、人間はすべて平等であり、貧富・家柄・職業・社会的身分などによって差別するような偏見を否定しています。
多様化した現代にも通じる
先日、僕が尊敬している若き友人が、自分はゲイであり、長い間LGBTであることを一人で抱え、これまで「生きにくさ」を感じてきた、とカミングアウトしました。
カミングアウトした思いを、Facebookで長文に亘って綴り、本名 (顔写真付き) で全面公開&シェアOKの形で投稿したのです。(詳細は、こちらをご参照)
その勇気ある投稿には、1,000件以上のいいね!が付き、150件以上の好意的なコメントが溢れ、50件以上シェアされています。
多くの人に愛されている彼の人柄が分かろうというものです。
コメントの中には、彼のお姉さん、そしてご主人が「我が弟を誇りに思う」と書いたコメントもありました。
彼は、投稿の中で次のように綴っています。
僕はこれからの人生で、
目に見えない生きにくさを抱えている人たちに寄り添っていきたいと
思いました。
そして同時に、「声なき声」を伝えていく代弁者になりたいと思いました。
ああ、この投稿は彼の「ミッション・ステートメント (使命記述書) 」なんだな、と思いました。だから、多くの人たちの共感を得たのだと思います。
福沢諭吉が『学問のすすめ』を書いていた当時は、LGBTなどの問題は表面化しておらず、身分の上下、貴賎、家柄、職業などで差別を受けていたはずです。
今の時代は、そうした差別は当時より少なくなったと思いますが、いろんな偏見は存在します。ちょっと人と違うところがあったり、違うことをすると、途端に「生きにくい」世の中になってしまいます。
そんな中で、彼が「目に見えない生きにくさを抱えている人たちに寄り添っていく」ことを、是非応援したいと思うのです。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」ですから…
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.7.25記)