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さて、今日の故事ことわざは、「枕を高くして寝る」です。
「枕を高くして寝る」とは?
気にかかることがなく、安心してゆっくりと眠ること、心配事が全くないことを意味します。
中国の戦国時代、秦と同盟を結ばせるために、遊説家の張儀が魏王を説得するために言った言葉だそうです。
出典に、「楚と韓の両国から攻撃される心配が無ければ、大王は枕を高くして眠ることができ、国には憂患が無くなるでしょう」とあるのに基づきます。
戦いが終わると、敵の襲来もなく安心して枕を高くして寝ることができたことから、こう表現されるようになりました。
事態が急変した場合に備えて、腹を括っておく
ところで、今日12月3日は、今から28年前の1989年に東西冷戦が終結した日です。
この日、ジョージ・ブッシュ米国大統領とミハイル・ゴルバチョフ ソ連最高会議幹部会議長兼ソ連共産党書記長が、マルタ島で会談し、冷戦の終結を宣言しました。これは、マルタ会談と呼ばれています。
この日を境に、両首脳は枕を高くして眠れたのでしょうか。
日本を取り巻く現在の情勢は、北朝鮮の不穏な挑発により、日本列島の近くにミサイルが落下し、あるいは上空を飛び越えるという、おちおち枕を高くして眠れないような日々が続いています。
でも、ミサイル発射のニュースが報道されても、全体のムードは「ああ、またか」という、一種の不感症状態を示しているように感じます。
一旦、事が急変した場合に備えて、腹を括っておく必要があると思います。「 (心の) 備えあれば憂いなし」ですね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.12.3記)