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さて、「今日の一言メモ」第286回です。
「枕を高くして寝る」
「枕を高くして寝る」とは、気にかかることがなく、安心してゆっくりと眠ること、心配事が全くないことを意味します。
中国の戦国時代、秦と同盟を結ばせるために、遊説家の張儀が魏王を説得するために言った言葉だそうです。
出典に、「楚と韓の両国から攻撃される心配が無ければ、大王は枕を高くして眠ることができ、国には憂患が無くなるでしょう」とあるのに基づきます。
戦いが終わると、敵の襲来もなく安心して枕を高くして寝ることができたことから、こう表現されるようになりました。
東西冷戦が終結した日
ところで、今日12月3日は、今から30年前の1989年に東西冷戦が終結した日です。
この日、ジョージ・ブッシュ米国大統領とミハイル・ゴルバチョフ ソ連 (現・ロシア) 最高会議幹部会議長兼ソ連共産党書記長が、マルタ島で会談し、冷戦の終結を宣言しました。これは、マルタ会談と呼ばれています。
この日を境に、両首脳は枕を高くして眠れたのでしょうか。
日本を取り巻く現在の情勢は、東アジアの情勢、すなわちミサイル発射を繰り返す北朝鮮、国際ルールを守らない韓国、アメリカとの新たな冷戦状態にある中国、そして不穏な動きを見せるロシアなどにより、おちおち枕を高くして眠れないような日々が続いています。
何が起きても動じない心を涵養するため、常に腹を括っておく
国際情勢に限らず、身の回りでも状況が一変することはいくらでもあります。自分や家族の病気、事故などで日々の暮らしが大きく変わります。
また、会社帰りの駅のホーム売店で売っている夕刊の見出しを見て、自分の会社の倒産を知ったという方がいます。
この世の中、何が起きても不思議ではないので、一旦、事が急変した場合に備えて、腹を括っておく必要があると思います。「 (心の) 備えあれば憂いなし」です。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.12.3記)