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さて、「今日の一言メモ」第836回です。
「枕を高くして寝る」
「枕を高くして寝る」とは、気にかかることがなく、安心してゆっくりと眠ること、心配事が全くないことを意味します。
中国の戦国時代、秦と同盟を結ばせるために、遊説家の張儀が魏王を説得するために言った言葉だそうです。
出典に、「楚と韓の両国から攻撃される心配が無ければ、大王は枕を高くして眠ることができ、国には憂患が無くなるでしょう」とあるのに基づきます。
戦いが終わると、敵の襲来もなく安心して枕を高くして寝ることができたことから、こう表現されるようになりました。
東西冷戦が終結した日
今日12月3日は、今から32年前の1989年(平成元年)に東西冷戦が終結した日です。今の若い方は、東西冷戦と聞いてもピンとこないかもしれませんね。
この日、ジョージ・ブッシュ米国大統領とミハイル・ゴルバチョフソ連(現・ロシア)最高会議幹部会議長兼ソ連共産党書記長が、マルタ島で会談し、冷戦の終結を宣言しました。これは、マルタ会談と呼ばれています。
この日を境に、両首脳は枕を高くして眠れたのでしょうか。
日本を取り巻く現在の情勢は、東アジアの情勢、すなわちいつ何をしでかすか分からない北朝鮮、国際常識から外れた韓国、覇権主義を進める中国、そして常に不穏な動きを見せるロシアなどにより、おちおち枕を高くして眠っていいのか分からない日々が続いています。
不条理を条理と捉える
国際情勢に限らず、身の回りでも状況が一変することはいくらでもあります。自分や家族の病気、事故などで日々の暮らしが大きく変わります。
最近、「不条理を条理と捉える」という言葉に接しました。いろんなことが起きますが中には不条理と思えることがあります。そして不条理が続けば、なんと自分は運がないのだろうと嘆きたくなります。
でも、苦しいことやつらいことがあるから生きていると言えるのだ、不条理なことは条理のうちなのだ、と再定義すれば、それほど嘆かずに済むかもしれません。
100%不条理であれば、生きていくのがいやになりますが、不条理が50%以内に収まっていれば、それは良い人生といえます。
そして、不条理を経験するほど、嬉しいことがあったとき、喜びを感じたときは、そのハッピーさが倍増するでしょう。人生悪いこともあれば、良いこともあるのですから。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.12.3記)