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さて、今日の故事ことわざは、「日暮れて道遠し」です。
「日暮れて道遠し」とは?
年を取ってしまったのに、まだ人生の目的が達成できていないことの例えです。
また、やらねばならない仕事がたくさんあるのに、一向に仕事がはかどらないことの例えでもあります。
中国の故事にある、次の言葉に由来するそうです。その言葉は、敵の王の墓を暴いて報復を果たした者が、知人にそのやり方を非難され返した言葉です。
「吾日暮れて途遠し。吾、故に倒行して之を逆施す (私は年老いてなおやるべきことが多い。だから道理など考える暇はなかったのだ) 」
太平洋戦争開戦から、今日で76年
ところで、今日12月8日は、「太平洋戦争開戦の日 」です。あの日米開戦から、今年で76年が経ちました。
1941年 (昭和16年) 12月8日に、日本海軍はアメリカの太平洋艦船の根拠地ハワイの真珠湾を急襲し、太平洋戦争の火ぶたが切っておとされました。
この奇襲に先立ち、大本営より機動部隊に対して、攻撃開始を指示する「ニイタカヤマノボレ一二〇八 (ひとふたまるはち) 」の暗号電文が発信されたのは有名な話です。
そして奇襲は成功し、「ワレ奇襲ニ成功セリ」を意味する「トラ・トラ・トラ」という暗号略号が奇襲部隊より打電されました。
それから、終戦まで4年弱の歳月が必要でした。戦時中の艱難辛苦を耐え忍んだ人たちは、それこそ「日暮れて道遠し」の心境だったのではないでしょうか。
憲法改正も、日暮れて道遠し…か
日本国憲法第9条の戦争放棄の規定は、以下のように書かれています。
憲法9条第1項「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」
ここに謳われた「国家が戦争をしない」という「不戦」の誓いはなんとしても守らなければなりません。
その上で、今の日本に不可欠な存在の自衛隊を、憲法上グレーゾーンに置いたままにしておくことは許されないと思います。
混迷を深める北朝鮮情勢によって、戦後最大の安全保障上の危機を迎えている今、「不戦」の誓いを新たにしつつ、戦争抑止力を高めるための軍事力増強というジレンマも抱えています。
そんな厳しい状況ですが、なんとか知恵を絞って、あるべき憲法改正を実現して欲しいと願っています。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.12.8記)