(画像出典元はこちら)
さて、今日12月8日は「太平洋戦争開戦の日」です。
「太平洋戦争開戦の日」とは?
今から77年前の1941年 (昭和16年) 12月8日に、日本海軍はアメリカの太平洋艦船の根拠地ハワイの真珠湾を急襲、太平洋戦争の火ぶたが切っておとされました。
この奇襲に先立ち、大本営より機動部隊に対して、攻撃開始を指示する「ニイタカヤマノボレ一二〇八 (ひとふたまるはち) 」の暗号電文が発信されたのは有名な話です。
そして奇襲は成功し、「ワレ奇襲ニ成功セリ」を意味する「トラ・トラ・トラ」という暗号略号が奇襲部隊より打電されました。
太平洋戦争か、大東亜戦争か
現在、一般的に太平洋戦争と言われていますが、1941年12月に始まった日米戦争は、当時の内閣情報局によって「大東亜戦争」と名づけられていました。(こちらのサイト参照)
しかし、今日の産經新聞朝刊1面の「産經抄」というコラムでは、戦後GHQが意図的に「太平洋戦争」という名称を普及させた、と指摘しています。
その背景には、大東亜戦争という名称は、欧米列強によるアジア侵略に対するアジア独立のための戦い、という大義があったと思わせるから、ということらしいです。
それを、あくまで日本による侵略戦争である、というマインドコントロールをするための策として、太平洋戦争という名称にしたというのです。
確かに、僕が小学校・中学校の社会や歴史で習ったのは、太平洋戦争は日本が資源確保のために領土拡大を目的として侵略戦争を行った、という内容でした。
「不戦」の誓いを新たに
あの真珠湾攻撃から終戦までは、4年弱の歳月が必要でした。
広島・長崎への原爆投下という痛ましい出来事を経て、ポツダム宣言を受諾し日本は敗戦を受け入れました。
この間、多くの兵や無辜の民が命を落としました。多くの若者が徴兵され、あるいは志願してその命を散らしていきました。
戦争に正義も大義もありません。なんとしてもこれを回避しなければなりません。
日本国憲法第9条の戦争放棄の規定は、以下のように書かれています。
憲法9条第1項 「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」
ここに謳われた「国家が戦争をしない」という「不戦」の誓いはなんとしても守らなければなりません。
一方で、高まる安全保障の危機に対峙する自衛隊の存在を、多くの憲法学者が唱えている違憲のまま放置することは許されないと思います。
厳密には違憲であるが、国民の多くがその存在を認めているのだから、憲法は改正しなくていい、という意見は詭弁でしょう。
個人でも、泥棒の侵入を防ぐために、ドアや窓にはロックをかけます。ネットワークから侵入してくるウィルスやサイバー攻撃を防ぐためのソフトをインストールします。
そうした自衛手段をとることで、犯罪の抑止力は高まります。でも、そうしたロックをかけたりソフトをインストールすることが、厳密にはルール違反だと指摘されたらどうしますか?
少々極端な例ですが、その時はルールを改正した方がいいね、となるのではないでしょうか。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2018.12.8記)