(画像出典元はこちら)
さて、ゴールデンウィークも後半の4連休三日日の今日は、「こどもの日」であり「端午の節句」でもあります。
「こどもの日」の由来
「こどもの日」は、祝日法で「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」と規定されています。
ですから、「端午の節句」は男の子の成長を祝う日ですが、「こどもの日」は男の子も女の子も区別せず成長を喜び、母親に感謝するという日なのです。
「端午の節句」の由来
「端」は物のはし、つまり「始まり」という意味を持ち、「午」は「五」に通じることから、元々「端午」は月の始めの五の日を意味していました。
その中でも、月と日の数字が重なる5月5日を特にめでたい日として「端午の節句」と呼ぶようになったのです。
日本では、男性は戸外に出払い、女性だけが家の中に閉じ蘢って田植えの前に身を清める神聖な儀式の日だったそうです。
しかし、鎌倉時代ごろから男の子の節句とされ、甲胄・武者人形等を飾り、庭前に鯉のぼりを立てて男の子の成長を祝う日となりました。
ちなみに、「節句」ではなく、本当は「節供」と書くのが本来だとか。
少子化の時代をどう生きるか
少子高齢化社会が到来して、もうどの位の年月が過ぎたのでしょうか。
厚生労働省が2017年6月2日に発表した、2016年(平成28年) の人口動態統計月報年計(概数) によると、出生数は前年比2万8,698人減の97万6,979人で、初めて100万人を下回り、過去最少を記録しました。(こちらの記事参照)
合計特殊出生率は、前年より0.01ポイント減の1.44でした。都道府県別では、「沖縄県」が1.95ともっとも高く、「島根県」1.75、「長崎県」1.71、「宮崎県」1.71、「鹿児島県」1.68などが続いています。
一方、もっとも低いのは「東京都」の1.24。このほか、「北海道」1.29、「宮城県」1.34、「京都府」1.34、「千葉県」1.35などが低く、全体的には西高東低の傾向です。
若者が最も地元 (地方) を離れる要因は、進学や就職です。また、地元の大学を出ても、首都圏で就職することが多いのです。
首都圏では、東京都を筆頭に合計特殊出生率が特に低くなっています。このまま人口の東京一極集中が進むと、当然の帰結として、ますます少子化が進んでしまうことになります。
首都圏では、家賃をはじめ物価が高く、また保育所不足もあって、若者が結婚や出産に躊躇するといいます。
そうした結果、2015年の国勢調査で日本の人口が減少に転じたことが、厳然たるデータとして示されました。
次のグラフは、将来の人口推計です。
(画像出典元 : 「未来の年表」)
2017年の推計人口は、約1億2653万人です。現在の出生率や死亡率が、このまま将来まで変わらないという前提で計算すると、100年後に約5060万人、200年後に約1380万人、西暦3000年にはなんと人口2000人になるという予想です。
もしも、このまま手をこまねいていては、日本という国家そのものが消滅するというのも、あながち絵空事ではなさそうです。
現在の日本は、北朝鮮問題など安全保障上の「有事」のリスクを抱えていますが、人口減少問題は、ヒタヒタと忍び寄る「静かなる有事」なのです。
目の前の有事、そして将来的に忍び寄る有事を考えれば、政治が担う役割は重要です。なのに審議拒否などして国会を空転させているような状況を見ると暗澹とした気持ちになります。そんな余裕はないと思うのですが・・・
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2018.5.5記)