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さて、「今日の一言メモ」第52回です。
タイムマネジメントの難しさ
このブログで何度か、時間はお金と同じように「消費・浪費・投資」の意識を持つ必要があると書いてきました。時間は、お金と違って貯めることも、明日の1時間を今日に前借りすることもできないので、一層シビアに考えなければなりません。
それでも、人は今やっておかないと、後々困ることになる重要なことほど先送りしがちです。何故でしょうね?
今やっておかないと・・・と思えば思うほど、書類の整理をしてしまったり掃除してしまったり、不要不急の調べ物をしてしまったりと時間を浪費してしまいます。
そんな経験は、どんな人にもあるでしょう。かくいう僕も先送り癖には悩まされていました。
で、経験上その症状を緩和できたのは、次の言葉を唱えることに決めてからです。
「やるべきことを先にやる、そうすれば後がどんどん楽になる」
大きくプリントして目の前に貼っておいてもいいかもしれません。
タイムマネジメントの重要性を説くドラッカーの言葉
現代経営学そしてマネジメントの父とでも言うべきピーター・ドラッカーは、タイムマネジメントの重要性について以下のように述べています。
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成果を挙げる者は、時間が制約要因であることを
知っている。
あらゆるプロセスにおいて、成果の限界を
規定するものは、最も欠乏した資源である。
それが時間である。
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時間こそ真に普遍的な制約条件である。
あらゆる仕事が時間の中で行われ、時間を費やす。
それなのに、ほとんどの人が、この代替できない
必要不可欠な資源を重要ではないもののように扱う。
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私の観察によれば、
成果を挙げる者は仕事からスタートしない。
時間からスタートする。
(中略)
時間を管理すべく自らの時間を奪おうとする
非生産的な要素を退ける。
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いよいよ4月から働き方改革関連法が施行されます。その中には、例えば、どんな企業も従業員やパートさんに年間5日間の有給休暇を付与しなければいけないという決め事があります。
休暇取得が、働く側の権利から働かせる側の義務になったのです。そして、残業時間に関しても労働基準監督署が厳しく目を光らせています。
例え、やりたくて堪らない仕事であっても、夜遅くまでやることは許されない時代です。
企業の経営資源と言えば、「人・物・金・情報・ノウハウetc」と言われていましたが、今や最も貴重な経営資源は「時間」なのかもしれません。
個人であっても豊かに過ごすには、「欲しいモノ」に囲まれるのではなく、「自分の時間」をいかに確保するかに掛かっていると言えます。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.3.2記)