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さて、「今日の一言メモ」第82回です。
春先は、気分がすぐれない日もある
さて、今日は朝から冷たい春の雨が降っていて、さらに冷たい風が吹いています。こんな日は、家の中であったかい飲み物でも飲みながら、ヌクヌクしていたくなります。
春先は、暖かくなったと思っても寒の戻りがあったり、体調を崩しやすくなります。また、なんとなく気分がすぐれなかったり、だるさを感じたりします。そんな時は、なかなかヤル気が起きません。
そこで、無理に自分を叱咤激励して奮い立たせようとしても、却って逆効果なこともあるので、しばらく時間をかけて回復を待つのが良さそうです。
挑戦は、自己の将来的な可能性に対する信頼の証明
一方で、春は年度が新しくなることもあり、新たなことにチャレンジするのにいい時期でもあります。特に今年は元号が改められて、5月1日には令和元年となります。新しく始めるには、またとない機会ですね。
でも、気分が乗らないと、新しいことに挑戦するのも億劫になります。
多くの人は、現状に不満を持っていても、それを変えるべく新しいことにチャレンジするのに、なかなか重い腰が上がりません。
それは、変わることへの「不安」より、変わらないことによる「不満」を選択し、現状に甘んじてしまう結果だ、と指摘したのは、アドラー心理学について書かれた「嫌われる勇気」です。
なんだかんだ不満を抱きつつも、現状にそれなりに満足しているが故に、結局変えていくことができないわけです。
また、新たに挑戦することによって失うものがあります。それは、はっきり見えます。一方、挑戦によって得られるものは、はっきり見えません。
前者は、いま手にしているものであり、後者は、まだ手にしていないものだからです。
なので、短期的視点で見れば、挑戦しない人生を選んでしまいます。でも、人生においては、失敗することを恐れるのではなく、挑戦しないことを恐れるべきです。
挑戦によって得られるものがはっきり見えなくても、あえて挑戦するということは、自分の将来的な可能性を信頼していることの証明です。挑戦しないのは、自分の可能性を信じていないことになります。
失敗することより、挑戦しないことを恐れるべき
イチロー元選手が、かつてこのように言っていました。
4,000本のヒットを打つために、
8,000回以上の悔しい思いをしてきている。
その中で、常に自分なりに向き合ってきた
という事実はある。
誇れるとしたらそこではないかと思う。
日米通算4,000本安打を達成したあとの言葉です。記録を誇るのではなく、安打数の倍の凡打があり、その凡打 (失敗) にきちんと向き合い、挑戦をやめなかったことが、彼の誇りなのでしょう。
引退会見でも、これまで達成してきた記録の数々は、実は大したことは無くて、去年 (2018年) の5月から試合に出場する機会を失ったけど、シーズン終了まで、いつでも試合に出られるように練習を続けることができたのが誇り、と言っていました。
我々凡人にとって、 (その一部でも) 見習うことができる姿勢だと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.4.8記)