(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第209回です。
「人生朝露の如し」
「人生朝露 (ちょうろ) の如し」とは、人の一生は短く、儚 (はかな) いものだということの例えです。
朝日が出ればすぐに消えてしまう朝露のように、人生は儚くて短いものだという意味です。
『漢書・蘇武伝』の、前漢時代に李陵が蘇武に会い、健康を気遣って「人生、朝露の如し。何ぞ自ら苦しむこと此の如き」と言い、降伏を勧めたという話に基づいています。
あれから8年半、そして18年…
あの東日本大震災が起きた3.11から、今日でちょうど8年半、そして、2001年のこの日に発生した9.11アメリカ同時多発テロから、ちょうど18年が経過しました。
東日本大震災では、多くの方々が今なお全国で避難生活を余儀なくされています。その数は、2019年8月9日時点で約5万人となっています。(こちらの資料参照)
また、アメリカでは、同時多発テロ事件にちなんで、2002年からこの日が「愛国者の日 」という記念日になりました。
航空機が使用された史上最大規模のテロ事件の犠牲者は、確認された死者を合計すると3,025人とされています。判明している内訳は、ハイジャックされた4機の旅客機の乗員・乗客が246人、アメリカ国防省で125人。世界貿易センタービルで2,602人となっています。
他に、世界貿易センタービルにいたと考えられる約1,100人の遺体は、最後まで発見できていません。
何気ない日常が宝物
このブログで何度かご紹介していますが、俵万智さんの歌集「サラダ記念日」には、次の歌が詠まれています。
「寒いね」と 話しかければ「寒いね」と 答える人のいる あたたかさ
昨日までの何気ない日常を、大地震・大津波やテロは、根こそぎ奪っていってしまいました。
昨日まで話しかければニッコリ微笑んで答えてくれたあの人を、一瞬で奪っていってしまいました。
それを考えれば、毎日元気に繰り返すことのできる日常を過ごしているのなら、それだけで宝物だと思います。
ある意味、人生観・死生観を一変させるような出来事が起きたあの日。
その記憶を風化させることなく、これからも過ごしていきたいと思うのです。
・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2019.9.11記)