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さて、「今日の一言メモ」第245回です。
「二階から目薬」
「二階から目薬」とは、物事が思うようにいかず、もどかしいさまを指します。また、回りくどくて効果が得られないことの例えです。
二階にいる人が階下にいる人に向けて目薬をさそうとしても、あまりにも遠すぎて的中しないことから、このように表現されています。
『上方 (京都) いろはかるた』の一つです。
成功の反対は失敗?
二階から一階にいる人の目に目薬をさそうとしても、よっぽどの幸運に恵まれない限り失敗することは明らかでしょう。
目の真上に目薬を構えて慎重にさしてこそ、無事成功するのでしょう。
ちょっと目薬から離れますが、人生を生きて成功するとはどんなことを指すのでしょう。
ボブ・ディラン氏は、「朝起きて夜寝るまでの間に、自分が本当にしたいことをしていれば、その人は成功者だ。」という言葉を残しました。
では、人生の失敗者とはどんな人でしょうか。「自分が本当にしたいこと」をできなかった人でしょうか?
失敗には2つの意味がある
「自分が本当にしたいこと」をできなかった人を失敗者と仮定しても、「できなかった」には2つの意味がありそうです。
1つ目は、試みたけどうまくいかなかったケース。2つ目は、やろうともせず最初から諦めていたケース。
この2つのケースには、決定的な違いがありますね。「試みたか、試みなかったか」という違いです。
では、試みたことは無駄な努力だったのでしょうか?
「失敗学のすすめ」という本があります。Amazonでは、既に紙書籍は古本しかないようですが、Kindle版は売っています。
Amazonの商品説明に次の記載があります。
本書によると、失敗は、未知との遭遇による「良い失敗」と、人間の怠慢による「悪い失敗」の2種類に分けられる。
不可避である「良い失敗」から物事の新しい側面を発見し、仮想失敗体験をすることで「悪い失敗」を最小限に抑えることが重要である、と筆者は説いている。
試みたけどうまくいかなかったケースは「良い失敗」、やろうともせず最初から諦めていたケースは「悪い失敗」といえそうです。
かのエジソンは、次のように言っています。(こちらの記事参照)
私は失敗したことがない。
ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。
強者と弱者
最後に、このブログでも何度となく示してきた図を再掲します。
このように図示すると、ほんと明解になります。
ゾーンを「強者・弱者」に分け、「失敗者」を「強者」のゾーンに位置付けています。
なので「失敗者」は、同じゾーンの「成功者」になることはあり得ます。
一方、「やらない者」は「弱者」のゾーンに位置付けられ、「強者・弱者」を隔てる厚い壁に阻まれているため、「成功者」になることは、100%あり得ないことになります。
そして、我らが誇るイチロー氏が、4,000本安打を達成した時に、次のようなコメントを残しています。(こちらの記事参照)
4,000本のヒットを打つために、8,000回以上の悔しい思いをしてきている。
その中で、常に自分なりに向き合ってきたという事実はある。
誇れるとしたらそこではないかと思う。
「誇れるとしたらそこ」という部分に、重みを感じます。
私たちが生きる上で必要なことは、「失敗して当たり前」という考えを身につけることでしょう。そして、失敗したらエジソンのように「よし!またうまく行かない方法を1つ見つけたぞ!」とポジティブに受け止め、次のチャレンジに向かえば良いと思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.10.20記)