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【今日の一言メモ】・・・人生100年時代を生きるには、自らに投資し、自らを再生することが不可欠

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(画像出典元はこちら)

さて、「今日の一言メモ」第346回です。

「事八日」

さて、今日2月8日は、12月8日と並んで「事八日 (ことようか) 」といいます。

12月8日を「事始め」、2月8日を「事納め」という場合と、その逆に、2月8日を「事始め」、12月8日を「事納め」という場合があります。

「事」とは、もともと祭り、あるいは、祭り事を表す言葉で、コトノカミという神を祭るお祭りです。そのお祭りが、12月8日と2月8日の2回あり、「事八日」「事の日」などと言われました。

コトノカミが「年神様」か「田の神様」かで、事始めと事納めの時期が逆転します。

この日付の違いは、この時に始める「事」が新年に迎える神様の「事」なのか、田畑を耕し農耕に勤しむ人の「事」かという違いだそうです。

年を司る神様を年神様といい、年神様を迎えるために正月行事の準備を始めるのが12月8日の「事始め」で、年越しの「神事」が始まる日です。そして、後片付けもすべて納めるのが2月8日の「事納め」です。

こうして神様に関する一連の「事」が終え、2月8日になると、春を迎え田畑を耕す時期となり、人々の日常が始まるので、この日が「事始め」となります。

というわけで、年神様を迎える正月行事という「神事」の期間と、それ以外の人の「日常」の期間とに分けるとすれば、一方の始まりの日はまた一方の終わりの日になるわけです。

「事始め」のサイクルは「知識」の学び直しサイクルに通じる

田畑を耕し農耕に勤しむのは、年間行事を繰り返すことが基本です。農繁期と農閑期が生まれるわけです。

現代では、農耕に勤しむ以外にさまざまな仕事があり、求められる知識も異なります。そして、知識は科学技術をはじめとする多くの技術革新によって、どんどん陳腐化し、新たな知識を身につけていく必要があります。

「知識労働者の姿勢」by ドラッカー

現代経営学、そしてマネジメントの発明者といわれるピーター・F・ドラッカーが「創生の時」(絶版) という本の中に記した一文があります。

今日の社会と組織では、ますます多くの人が、
技能ではなく知能によって働く。

知識と技能には基本的な違いがある。

技能はあまり変化しない。
知識は変化する。

自らを陳腐化させる。
しかも急速に陳腐化させる。

三、四年ごとに学校に戻らなければ
時代遅れになる。

これは、若い頃習得した知識、技能、経験では
不十分になるということである。

人は変化していかなければならない。

新しい欲求、能力、世界観を持たなければならない。
自らを再生させていかなければならない。

ここでは、活性化ではなく、
あえて再生という言葉を使いたい。

50年も働くことが当たり前のこととなったからには、
自らを再生することが不可欠となる。

たんに活力を得ることを越え、
新しい自分を作らなければならない。

「人生100年時代」を生きるには?

2016年の秋に出版された「LIFE SHIFT (ライフ・シフト)」(by リンダ・グラットン) は、ベストセラーにもなり読んだ方も多いと思います。

「100年時代の人生戦略」というサブタイトルが付いていますが、102歳で惜しまれながら死ぬことになっている (^^; 僕にとって、非常に示唆に富んだ内容の本でした。

この本は、誰もが100年生きうる時代を、どうポジティブに生き抜くかについて、戦略的な人生設計を指南しています。

その中で特に印象に残ったのは、次の一文です。

人生で多くの移行を経験し、多くのステージを生きる時代には、投資を怠ってはならない。新しい役割に合わせて自分のアイデンティティを変えるための投資、新しいライフスタイルを築くための投資、新しいスキルを身につけるための投資が必要だ。

100年ライフの恩恵の一つは、余暇時間の使い方を見直し、消費とレクリエーション (娯楽) の比重を減らして、投資とリ・クリエーション (再創造) の比重を増やせることなのかもしれない。

100年ライフの前提として、「みんなが足並みをそろえて教育、勤労、引退という3つのステージを生きた時代は終わった」と指摘し、これからは、この3つのステージだけではないマルチステージを生きていく必要があると説きます。

そして、新たなステージを生きていくために新たな知識やスキルを身につける必要があるというのです。

いわば、古いステージで通用していた知識やスキルは、新たなステージに向かうには陳腐化したものになってしまうわけです。

最 後 に

ドラッカーは、「創生の時」の中で「自らを再生することが不可欠」「新しい自分を作らなければならない」と書いています。この本が出版されたのは、1995年で今から25年も前のことです。

でも、その言葉はちっとも色褪せていません。そして、AIや自動化技術などの科学技術の進展だけでなく、さまざまな変化を遂げる現代社会にあっては、知識やスキルなどを学び直し、ブラッシュアップしていく必要があるのです。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!

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(2020.2.8記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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