Challenge Next Stage 〜目指せ!出版への道〜

【今日の一言メモ】・・・ともすれば「手段が目的化」してしまいがちなので、「着眼大局、着手小局」と繰り返し唱える

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(画像出典元はこちら)

さて、「今日の一言メモ」第348回です。

「ニットの日」

今日2月10日は、「ニ (2) ット(10 ) 」の日付語呂合わせで「ニットの日」です。

1988年 (昭和63年) に、ニットの普及キャンペーンを行う目的で決められたとか。

ちなみに、「ツー (2) ビート(10) 」で「キタノ記念日」でもあります。これは、芸人・映画監督のビートたけし(北野武)を記念する日だそうです。そういえば、北野氏が73歳で結婚されたとニュースになっていましたね。おめでとうございます。

ところで、僕は昭和31年 (1956年) 生まれと、完全に「Always 三丁目の夕日」世代ですが、この時代は母親が手編みしてくれるセーター、手袋、マフラーなどを着るのが当たり前でした。

ですから、「ニット」というと「編み物」をつい連想してしまいます。

今でも、編み棒やミシンは健在だと思いますが、子育て中のお母さんは昼間仕事をしている方が増えていて、なかなか編み物をする時間はとれないでしょうか。

細かい仕事の積み上げで作品ができる

昔は、いろいろな色の毛糸玉を前に、お母さんが編み棒を動かし、セーターや手袋、マフラーを編む光景は当たり前でした。

何もないところから、一本の糸を編み上げて、いろんな模様を描くセーターなどができるのは、魔法のように小さい頃は感じたものです。

一つひとつ緻密に編み込み、作りあげていく様は、細かい一点に集中しつつ、常に完成形を思い描き、全体のバランスを考えながら進める作業だったでしょう。

手段を目的化しない

その全体を考えながら、細かい作業をする様は、ビジネスの世界でいわれる「着眼大局、着手小局」という言葉に通じます。

この言葉は、「木を見て森を見ず」にならないように、物事の一部分や細部に気を取られて、全体を見失うことのないように、という戒めの言葉です。

例えば、仕事の現場で実際よく起きているのが「手段の目的化」です。

例えば、デスクワーカーが上司に命じられて何かの資料を纏めるとします。資料作りに没頭すると、いつのまにかその資料をなんのために作っているのか失念してしまい、いかにその資料を完璧に仕上げるか、が目的になってしまうことがあります。

すると、資料に入れるグラフの見栄えなどに凝ったり、Excelの1枚プリントで十分なものをPowerPointで数ページに及ぶスライドにしてしまったりします。

でも、資料作成を命じた上司は、それを元に急いで市場戦略を立案したいのかもしれません。であれば、この場合は「巧遅は拙速に如かず」でいくべきでしょう。

であれば、見てくれはともかく箇条書きにした手書きのメモで十分かもしれません。

というわけで、「手段が目的化」しないように、その仕事はそもそも何を目的にしているのか、目指す到達点はどこなのか、ヘリコプターに乗った目線で俯瞰し確認する。

そして、具体的に進めるには、地上に舞い戻り、一つずつマイルストーンを設定して取り組み、障害を克服し仕上げていく、という姿勢が必要です。

また、「手術は成功した。だが、患者は死んだ。」という言葉があります。いくら手術の腕が良くても、患者が死んでしまっては元も子もありません。

「部分最適」に拘りすぎると、却って「全体最適」にならない、という事例だと思います。

ということで、「手段が目的化」しないよう、常に「着眼大局、着手小局」の姿勢を忘れずにいたいものです。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!

・・・・・・・・・・・・
(2020.2.10記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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