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さて、「今日の一言メモ」第356回です。
「旅券の日」
今日2月20日は、「旅券の日」だそうです。この記念日は、外務省が1998年 (平成10年) に制定しました。
今から遡ること142年前の1878年 (明治11年) 2月20日に、「海外旅券規則」が外務省布達第1号として制定されて、「旅券」という用語が日本の法令上初めて使用されたことがその由来とか。それまでは、「御印章」「海外行免状」と呼ばれていました。
旅券 (パスポート) について、Wikipediaでは次のように説明されています。
パスポート(仏: passeport、英: passport)または旅券(りょけん)とは、国籍およびその他身分に関する事項を証明し外国官庁に保護を依頼している、公的機関が交付する文書。
いわばパスポート所持者を、自国民であると国がお墨付きを与えるということです。
パスポートに関する標準文書は、ICAO(国際民間航空機関)において標準化制定されているそうですが、ICAOは、パスポートの偽造防止・利用者の利便性向上のため、ICパスポート導入を検討し、2005年に国際規格を策定しました。
アメリカ同時多発テロ事件後のテロリズム対策の強化などもあり、各国はICパスポート(eパスポート)の導入を進めているそうです。
木こりのジレンマ
ICパスポートのことを考えたら、なぜか「木こりのジレンマ」というお話を思い出しました。それは、次のような内容です。
ある村に新しい斧を手に入れた木こりがいた。1日目、その斧で森の木を10本切り倒した。日を追うごとに彼はより長時間、より懸命に仕事に精を出すようになっていったが、それに反して、切り倒す木の数は日増しに少なくなっていった。
それを見た仲間が「なぜ斧の刃を研がないのか?ボロボロになっているから切り倒せないんだ」と彼にアドバイスをした。
すると働き者の木こりはこう答えた。「そんなことをしている暇があったら、もっと多くの木を切らなければいけない」と。
このお話は、どんなに忙しくても自分が使う道具は、ちゃんとお手入れしようね、という教訓なわけですが、現代にはマッチしない感じです。
現代だったら「切れない斧なんか早く捨てて、チェーンソーを買え」となるでしょう。
ICパスポートについて、世界各国での普及が前提になるので、まだ時間がかかると思いますが、紙のパスポートが当り前という今の常識が、近い将来は非常識になることでしょう。
人間歳を重ねると、だんだん今の常識が澱のように沈殿して、そのうちそれが非常識になっても、しがみつきかねません。
これからの超高齢化社会では、こうした「思い込み」と「固定観念」を潔くスパッと切り捨てる勇気を持つように努めたいものです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.2.20記)