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さて、「今日の一言メモ」第43回です。
「木こりのジレンマ」に陥っていないか
「木こりのジレンマ」というお話しをご存知でしょうか?それは、次のような内容です。
ある村に新しい斧を手に入れた木こりがいた。1日目、その斧で森の木を10本切り倒した。日を追うごとに彼はより長時間、より懸命に仕事に精を出すようになっていったが、それに反して、切り倒す木の数は日増しに少なくなっていった。
それを見た仲間が「なぜ斧の刃を研がないのか?ボロボロになっているから切り倒せないんだ」と彼にアドバイスをした。
すると働き者の木こりはこう答えた。「そんなことをしている暇があったら、もっと多くの木を切らなければいけない」と。
笑い話のように聞こえますが、私たちも知らず知らずのうちに、同じようなジレンマに陥ってることはないでしょうか。
「働き方改革」は「木こりのジレンマ」を生んでいる
今は「働き方改革」が叫ばれ、僕がITコンサルタントとしてお手伝いしているクライアント (中小企業) にも労働基準監督署の調査が入り、残業時間などについて厳しく指導が入っています。
お役所仕事の常ですが、画一的な調査と指導に企業経営が相当縛られる結果になってきました。業種によって差はあれ、慢性的な人手不足が続く中、思うような採用ができないのに、残業して仕事をこなすことも難しくなっているのです。
そのため業務の効率化・システム化が必須となってきますが、昼間はルーティンワークの業務に追われ、効率化・システム化に取り組むために残業しようにも労基署の指導により早く帰らなければならないという、まさに「木こりのジレンマ」状態に陥っているのです。
個人も同じです。夫婦共働きが一般的になった現在、夫婦で家事育児をシェアするのが当たり前になってきました。すると仕事以外に家事育児に費やす時間も必要なため、自分を磨く時間が取れなくなっているのです。
では、どうする?
こうした状況で、どうしたら自分磨きをしたら良いのでしょうか?睡眠時間を削るのは論外です。それは第一優先で確保すべき時間です。
考えられるのは、仕事が休みの日にある程度纏まった時間を天引きすることです。遊びやショッピングの時間を削って、スケジュールに自分とのアポイントを入れてしまいましょう。
後は、隙間時間の活用です。今やスマホがあれば、通勤電車で新聞を読んだり読書したりオーディオブックを聴いたりすることもできます。他にも外出時、電車を待っている時間や訪問先の応接室で待たされている時間など、僅かな時間であっても思い付きやアイデアをメモすることは可能です。
どうやって「斧を研ぐか」、あれこれ工夫するのも楽しいのではないでしょうか?
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.2.20記)