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さて、「今日の一言メモ」第373回です。
「サンデーホリデーの日」「半ドンの日」
今日3月12日は、「サンデーホリデーの日」「半ドンの日」だそうです。今から144年前の1876年 (明治9年) に、官公庁で土曜半休・日曜休日制が実施されました。
それまでは、1868年 (明治元年) 9月の太政官布告により、31日を除く1と6のつく日が休日でした。しかし、欧米との交易等で不便があったため、欧米と同じ仕組みに改めることにしたようです。
それ以前の1871年 (明治4年) から、皇居で毎日正午に大砲 (午砲・ドン) を撃っており、土曜日はドンとともに仕事が終わることから、丸の内に勤める人たちの間で「半ドン」と呼ばれるようになったのです。
ドンは全国の都市で行われるようになり、それとともに「半ドン」という言葉も全国に広まりました。
また、オランダ語で日曜日を意味するzondag (ゾンターク) が訛って「ドンタク」となり、土曜日は半分が休日であることから「半ドンタク」略して「半ドン」となったとする説もあるようです。
もはや「半ドン」という言葉は、死語になってしまいました。
僕が大学を卒業して就職したのが、1978年 (昭和53年) です。その頃は、週休二日制が大企業に定着してきたものの、中小企業の多くは土曜半ドンだったと記憶しています。
当時、土曜半ドンを経験していた上司や先輩は、「土曜の午後は、家には残業と称して羽を伸ばせたんだよなぁ〜。」などと懐かしんでおりました。(^^;
半ドンの精神を大切に受け継ぐ
週休二日制が普及した現在は、半ドンという制度がなくなってしまったわけですが、半日休暇制度があります。これは有給休暇を半日単位で取得できる制度ですが、病院へ行くとか免許の更新手続きに行くなどの際に便利です。
でも、お仕事の繁閑のタイミングで休めるときは、なんの目的もなく午後半日休んで、昔の半ドンを味わってみるのもいいと思います。
僕も、以前は会社勤めしていたので、たまに午後半休をとって一人で過ごす時間を作っていました。休暇ですから、正々堂々と休めるわけですが、それでもなんとなく後ろめたさがつきまといます。小心者ですね。
まあ、怠ける力も集中力の一部という考え方もあります。
三流は、一切頑張ろうとしない人。
二流は、ずっと頑張ろうとする人。
一流は、頑張らない時がわかる人。
集中できないときに、無理矢理集中しようとしてもいいことはありません。集中できないときは、集中しないことを意識的に選択してみることです。
忙しい日々の中で、「怠ける力」(=リラックスする力)は一つの才能であり、仕事の生産性を高める大きな武器になり得ます。
「頑張る・集中する」に負けないくらい「頑張らない・集中しない」は、それが脳に休憩をもたらしたという効果や怠けたことへの罪悪感と一緒に、のちに集中力を発揮するときに重大な推進力となってくれると思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.3.12記)