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閑話休題。
さて、今日から5月です。令和も試練の2年目に入りました。
「退位礼正殿の儀」で述べられたお言葉
令和がスタートする前日の2019年(平成31年)4月30日、「退位礼正殿の儀」で上皇陛下は次のように述べられました。
象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。
明日 (あす) から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。
その上皇陛下の祈りも空しく、現在は未曾有の事態に襲われています。まさに戦時中と言ってもいい状態です。
「貧すれば鈍する」から「呉越同舟」へ
「貧すれば鈍する」とは、貧乏をすると、毎日その生活のことばかり考えるようになるから、人は知恵や頭の回転が衰えてしまい、賢い人でも愚かになるという意味です。
また、暮しが貧しくなれば、心までも貧しくなるものだということです。現在は、緊急事態宣言が発出されて外出自粛、営業自粛が続き、人の心が荒んできています。連休が明けても緊急事態宣言がさらに延長される見込みです。
自粛に励んでいる人は、自粛しない人への非難、攻撃を先鋭化しています。収入の道を絶たれた人、激減した人は自暴自棄になりかねません。
都市封鎖や罰則規定を伴う措置などが法的に許されない日本では、これまで自主的な行動制限(日本モデル)により、感染爆発を防いでなんとかギリギリで踏みとどまっています。
でも、この日本モデルはいつまでも続けられません。感染爆発は防げても、人心爆発を防ぐことは困難かもしれません。
ここは、どうしたら「呉越同舟」(仲の悪い者同士でも、同じ困難や利害のために協力すること)の関係に持っていくことができるか、社会全体で取り組まなければいけない課題かもしれません。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2020.5.1記)