(画像出典元はこちら)
閑話休題。
さて、今年の「八十八夜」は、昨日5月1日でした。例年でしたら、今日なのですが。
「八十八夜」
八十八夜 (はちじゅうはちや) は雑節のひとつで、立春 (今年は2月4日) を起算日(第1日目) として88日目 (立春の87日後の日) にあたります。
ということで、今年は閏年 (うるうどし) でしたので、5月1日が八十八夜だったわけです。
ちなみに、雑節 (ざっせつ) とは、二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変りをより的確に把握するために設けられた、特別な暦日のことです。
一般に、次の9つが雑節と呼ばれています。
1. 節分
2. 彼岸
3. 社日
4. 八十八夜
5. 入梅
6. 半夏生
7. 土用
8. 二百十日
9. 二百二十日
「歳月人を待たず」
「♪夏も近づく八十八夜…」と唱歌『茶摘み』に歌われている通り、一番茶摘みの頃となったわけですが、この日は、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などとも言われていて、遅霜が発生する時期でもあるそうです。
今年のこの時期は、全国的に夏日のところが多く、中には真夏日になりそうなところがあります。でも、昔は大きな遅霜の被害が発生する怖れがあるということで、農家に対して特に注意を喚起するためにこの雑節が作られたわけです。
時はまさに新緑が目に眩しい季節の真っ只中ですが、数えてみれば2020年も123日目、時は凄い早さで過ぎていきます。
まさに「歳月人を待たず」です。この言葉ですが、時は人の都合などお構いなしに過ぎていき、とどまることがないものだ、という意味です。
転じて、人はすぐに老いてしまうものだから、二度と戻らない時間を無駄にしないで、努力に励めよ、という戒めを含んでいます。
「一寸の光陰軽んずべからず」「光陰矢のごとし」「少年老い易く学成り難し」といった言葉もあります。
今年は、コロナ禍のせいで外出自粛が求められ、自宅で過ごす時間が多くなっています。二度と戻らない時間を無為に過ごすことのないよう、工夫していきたいですね。
・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2020.5.2記)