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【今日の一言メモ】・・・大勢につき従うのではなく、一人の人間として、その結果に自らが全責任を持つ覚悟で、主体的に判断する

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さて、「今日の一言メモ」第425回です。

「天に口無し 人を以て言わしむ」

「天に口無し 人を以て言わしむ」とは、天には口がないので何もしゃべらないが、その意志は人の口によって言い伝えられる、という意味です。

目に見えない神のようなものには、口がないので何も言わないが、 その神のようなものの思いは、いずれ、人の口を使って、世の中に 現れようとする、ということですね。

また、言い方を変えた 意味として、世間の大勢の人々の声は、天の声でもあり、その意志は、 自然と世の中に広まっていくということも指すとか。

この言葉と似た句は、 ラテン語にもあり、英語では、「The voice of the people is the voice of God.」 となり、意味は、「民の声は神の声」となります。

Twitterデモは世論か

今の日本においては、議会制民主主義により政治が運営されています。国民が選出した代表者で構成される議会の討議にもとづいて、さまざまなことが決まっていきます。国民の合意による政治という民主主義の理念を実現しようとするものですね。

そして、現実には「世論 (よろん、せろん) 」と呼ばれる、公共の問題について多くの人々が共有している意見、もしくは大多数の賛同が得られている意見 (考え) によって、政治の世界は大きく動きます。

時の内閣支持率が、40%を切ると解散の危機といわれるのも、世論の支持を得られるかどうか、ということですね。

最近では、「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグをつけたツイートが一気に拡散し、リツイートを含めその数は500万にも上りました。

これは現在のコロナ禍で国会前での集会やリアルなデモの実施ができないため「Twitterデモ」と呼ばれるようになりました。

では、Twitterデモで示されたものは世論と言えるのでしょうか。報道によると(年配の)国会議員の受け止め方は、ネット上の戯言と受け止められていて、強行採決にほとんど影響しないとしています。

ツイートの中には意図的に操作拡散されたものもあるかもしれませんが、元検事総長ら検察OB有志14人が「検察の人事に政治権力が介入することを正当化するものだ」として、検察庁法の改正案に反対する意見書を法務省に提出したのはただ事とは思えません。

こうした動きを無視して改正案の強行採決をするようであれば、今度こそ国民は安倍政権にそっぽを向き、政権は強烈なしっぺ返しを食うのではないでしょうか。

一人の人間として、主体的に判断する

一人の人間として、大勢 (たいせい) のムードに流されたり、ある種の熱狂に巻き込まれたりして、判断を誤ってはいけないと思います。

要は、大勢につき従うのではなく、一人の人間として何を是とするのか、慎重に情報を取捨選択し、その結果に自らが全責任を持つ覚悟で、主体的に判断しなければいけないでしょう。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしますね。
では、また!

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(2020.5.17記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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