(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第431回です。
「楽は苦の種 苦は楽の種」
「楽は苦の種 苦は楽の種」とは、楽をすれば後で苦労を味わうことになり、逆に苦労をしておけば後で楽ができるという意味です。
今の苦労は後の楽に繋がるのだから、将来のために苦労も耐え忍ぶべきだという教えですね。
これは、水戸黄門のモデルとなった徳川光圀の言葉とされています。江戸時代に、歴史事業や藩政の充実に尽力し、貧乏で困っている百姓に薬や食べ物を与えるなどの人格者だったそうです。
人は、苦しいことを嫌がり、楽しいことを好みます。でも、実際には、苦楽はコインの裏表であり、苦は楽に変わっていくし、楽は苦に変わっていきます。苦と楽は、合わせて一つなのです。
泣けるなら、涙が涸れ果てるまで泣ききる
いい時悪い時に一喜一憂せず、あるがままを受け入れ、いい時はご褒美を頂戴しているのだ、悪い時は今この経験をすることは必然なのだ、と思うことが大事だと思います。
ただ、それはあくまで平時だから言えることです。今、春に続いて夏の甲子園のグランドに立つ夢も断たれた高校球児(3年生)に、いくら「今の経験は大人になったときにきっと活きてくる」などと言っても空疎に響くだけでしょう。
それは高校球児だけでなく、インターハイが中止になった運動部の生徒たち、全国の舞台に立つことができなくなった文化部の生徒たち全員にいえることです。
全身全霊を賭けて打ち込み、目標としてきた舞台が、自分たちには何の落ち度もないのに目の前から消えてしまったのですから、ここはまず大いに嘆き悲しむべきでしょう。
悲しさを押しこめて、無理に明るくなろうとしたり、急いで前に進もうとしたりは、しなくていいのです。そんなことをしたら、心が疲れ果ててしまうから。
泣けるのなら、大いに泣いたらいいのです。泣いて、泣いて、泣いて、空っぽになるくらい泣くのです。涙には浄化作用があるといいます。いいだけ泣いて、空っぽになったら、人はまた自分のちからで動き出すことができるでしょう。
もし、そばに泣いている人がいたら、次のように言ってあげたいです。
泣きたいんだね、泣いたらいいよ
気がすむまで泣いていいよ
あなたが望むならそばにいるから
そして、後で思い返したときに、あの時にあれだけ涙を流したから今があるのだ、と言えるようになったらいいですね。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
・・・・・・・・・・・・
(2020.5.24記)