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さて、「今日の一言メモ」第437回です。
「玉磨かざれば光なし」
「玉磨かざれば光なし」とは、すぐれた才能や素質を持つ人物でも、努力して自分を磨かなければ、その才能や素質を活かせないという意味です。
「玉」は丸い形の宝石のことで、「珠」「璧」とも書きます。宝石が原石のまま磨かれなければ美しい光を放たないのと同じように、人もどんなに才能があっても、学問や修業を怠れば立派な人間にはなれないということです。
中国の周から漢の時代にかけて儒学者がまとめた礼に関する書物『礼記・学記』に記載された、「玉琢かざれば器を成さず、人学ばざれば道を知らず」という部分に基づくそうです。
磨く角度を工夫して、個性を発揮させる
世に「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」という言葉があります。どんなことでも強い意志を持ってやれば必ず成就するということで、やる気の大切さを説いた言葉です。
江戸時代後期、米沢藩主の上杉鷹山が家臣に「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」という歌を教訓として詠み与えたという話は有名ですね。
ただ、為せば成る、といっても、磨けば光る玉でないと、なかなか成就することは難しいと思います。磨いても磨いても光らない玉もあるわけで、それは方向性を変えないといけないでしょう。
磨く角度を変えれば、光らないまでもいぶし銀のような輝きを放つかもしれません。皆が皆、スターのように光る必要はないわけです。
どう磨けばその人らしい個性が発揮できるようになるのか、見分けることが必要ですね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.5.30記)