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さて、「今日の一言メモ」第505回です。
「送り盆」
今日8月16日でお盆も明け、お迎えしたご先祖様をお見送りする「送り盆」になりました。
お盆の入りである13日に、迎え火を焚いてご先祖様をお迎えする習慣があるように、お盆明けの16日 (地域によっては15日) に送り火を焚いて、ご先祖様の霊をお見送りする習慣があります。
迎え火と同じ場所で、オガラをつみ重ねて火を付け、内から外に出るように火をまたぐとされています。
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京都五山の送り火に代表される、とても大規模な送り火もあります。京都を囲む五山に「大文字」「舟形」「妙法」「左大文字」「鳥居形」を型どった火を燃やし、ご先祖様をお送りします。
また、昔は川や海のかなたにあの世があると考えられていたので、地域によっては海や川に送り火を流して精霊送りを行います。わらで作った舟にお供え物や飾り物を乗せた精霊舟や、たくさんの灯篭を流して精霊を送るとともに、病気や災いも一緒に流すという意味があります。
今回帰省できなくても、ご先祖様は気にしないはず
多くの地方では、旧盆であるこの時期にご先祖様をお迎えし、お見送りする習慣が根づいています。今年はコロナ禍のせいで、実家に帰省することを諦めオンラインで繋がったご家庭も多かったことでしょう。
ご先祖様に家族でお参りできる貴重なお盆供養は、日本の文化です。仏教の教えと無縁に生きていれば、ピンとこない人も多いかもしれません。でも、都会を離れて地方に行けば、お盆供養を疎かにすることは家族を疎かにすること同様の行為と見なされることも多いと聞きます。
ただ、それぞれの家庭できちんとご先祖様を供養する形を持っていればいいと思います。民族の大移動となるこのお盆休み以外に時間がとれるのであれば、その時に実家に帰省しゆっくりとご先祖様を供養する時間をとってもいいのではないか、と思います。
ご先祖様も、お盆の時期でなければいけないなどと了見の狭いことは言わないと信じます。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.8.16記)