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さて、「今日の一言メモ」第508回です。
「断じて行えば鬼神も之を避く」
断じて行えば鬼神も之を避くとは、固い決意をもって断行すれば、何ものもそれを妨げることはできないという例えです。
「鬼神」とは荒々しく恐ろしい力を持つ神霊のことで、断固たる決意をもって行動すれば、鬼神でさえその勢いに押されて、道をよけるという意味になります。
秦の始皇帝の死後、趙高が陰謀を画策し、太子胡亥をそそのかし、公子扶蘇を殺して帝位に就くことを強要したときの言葉とされていて、『史記・李斯伝』に「断じて敢行すれば、鬼神も之を避く」とあるのに基づくそうです。
半沢直樹の強い思い
先日のブログ記事「【今日の一言メモ】・・・勝ち組=自分の仕事にプライドを持って、日々奮闘し、達成感を得ている人、と定義する」で記録しておきたい半沢直樹の名言を一つご紹介しました。今日は、その続きです。
半沢直樹が、出向先の証券会社の若きプロパー社員に伝えた言葉がとても印象深かったです。
まず、サラリーマンには「組織や世の中はこういうものだという強い思い」が必要だとして、半沢自身が持つ信条を3つ挙げます。
- 「正しいことを正しいと言えること」
- 「組織の常識と世間の常識が一致していること」
- 「ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価されること」
そして、続けて「その当たり前が今の組織はできていない。だから、戦うんだ」と諭すのです。シビれます。
さらに次のように続けます。
そもそも仕事は「他人のため、世の中のためにするもの」であり、それを忘れたとき、自分のためだけに仕事をするようになって、サラリーマンは「内向きで卑屈で、醜くゆがんでいく、組織が腐っていく」のだと。
・・・確かにどんな組織でも、多かれ少なかれ「曖昧さと矛盾」の中で働いていくことが求められます。その中で、どう折り合いをつけていくかが大切です。
自分が正しいと思うことを言えず、組織の常識は世間の非常識で、正しく公平に評価してくれない組織の中で、ふてくされ横を向いて働いているフリだけして日々やり過ごしているとしたら……なんと勿体ないことでしょう。
あいつはバカか、何を青臭いことを言ってるんだと笑われようと、自分のためではなく、他人のため、世の中のために少しでも貢献できる仕事をしていくのだ、という強い意志を持って働いて欲しいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.8.19記)