(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第517回です。
「故きを温ねて新しきを知る」
「故きを温ねて新しきを知る」(ふるきをたずねてあたらしきをしる)とは、昔のことを研究し、そこから新しい道理や知識を得るという意味のことわざです。「温ねて」は、通常「たずねて」と読みますが、一般的な読み方通りに「あたためて」と読む場合もあります。
「故きを温ねて新しきを知る」を四字熟語にしたものが「温故知新」です。孔子(こうし)の論語第2章「為政第二」の一節である「子曰、温故而知新、可以為師矣」(故きを温ねて新しきを知れば、以て師となるべし)が由来となっています。
スカイツリーのルーツは、法隆寺の五重塔にある
ちなみに、東京スカイツリーは法隆寺の五重塔の作りを参考にした建造物です。参考にしたのは、1300年間も崩れることなく立ち続けている法隆寺の五重塔の耐震性が優れているためです。
まさに、「故きを温ねて新しきを知る」例といえます。
(画像出典元はこちら)
先人の知恵を、インターネットを活用したコラボに生かす
現代は、ICTやIoT、そしてAIなどのアルファベット略語が、端的に科学技術の進歩を表すようになりました。
ICT・・・Information and Communication Technology (情報通信技術)
IoT・・・Internet of Things (物同士がインターネットで繋がる)
AI・・・Artificial Intelligence (人工知能)
ただテクノロジーがいかに進歩しても、それを使いこなすのは人間です。そして、人は様々な知恵を先人から受け継いできており、適切にそれを活用することが必要です。
そして、そうした知恵は、科学技術の進歩に支えられて更に進化・深化させることが可能です。孔子の時代には、考えられなかった知恵のコラボレーションが、インターネットを通じて可能になりました。
孔子の時代には得られなかった膨大なデータを収集し、「富岳」などのスーパーコンピュータを用いたビッグデータのAI解析による仮説検証も可能です。
そんな科学技術の進歩を生かすも殺すも人間次第、「温故知新」で謙虚に取り組んでいきたいものです。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
・・・・・・・・・・・・
(2020.8.29記)