さて、「今日の一言メモ」第541回です。
「易者身の上知らず」
「易者身の上知らず」とは、他人のことはあれこれ言えるが、自分のこととなるとわからなくなることの例えです。
「易者」は、易などによる占いを業としています。易者は他人のことについてはあれこれと占うが、自分のことになると欲や感情が邪魔して正しい判断ができず、少しもわからないことからこう言われるようになりました。
また、他人のことをあれこれ批判するよりも、自分をかえりみろとの教訓の意味もあるそうです。
フィードバックの大切さ
我と我が身を鏡に映してみても、動きがなく話もしていない状態ではよくわかりません。ところが普段接している人からの何気ないフィードバックには、自分ではまったく気づいていなかった、思いもよらぬ自分の姿が映し出されていたりします。
自分の何気ない一言が、その人にとってはとても貴重な内容だったりします。反面、傷つけてしまう内容だったりします。
普段、なかなか感じることのできない「気づき」を与えてくれるフィードバックは、とてもありがたいものです。
大切な人たちには積極的にフィードバックを行う
一番おざなりにしてしまうのが、感謝の気持ちのフィードバックだったりします。ありがたいと思っても「あっ、どうも……」で済ましてしまいそうな瞬間があります。
それに気づいたときは、あらためて「どうもありがとう!助かった!」などとはっきり言うようにしています。これは家族に対して一番おざなりにしてしまうことかもしれません。
また、友人や知人が思わず口にしてしまった(ちょっと配慮が足りないと思われる)ことを耳にしたら、「そんなつもりはなかったと思うけど、こんな風に受け取られて誤解されそうだから表現に気をつけた方がいいよ。」と言ってあげることも大事だと思います。
言われた方は一瞬ムッとするかもしれませんが、ちょっと考えてくれれば理解してくれるでしょう。それで気まずくなるようであれば、それ以後の付き合いからフェードアウトすればいいのです。
自分に対してフィードバックして欲しいなら、他の人に積極的にフィードバックする姿勢が大切ですよね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.9.25記)