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さて、「今日の一言メモ」第612回です。
「先ず隗より始めよ」
「先ず隗(かい)より始めよ」とは、遠大な事業や計画を始めるときには、まずは手近なところから着手するのがいいという例えです。また、物事は言い出した者から始めよという例えでもあります。
「隗」とは、中国の戦国時代の人物、郭隗のことを指しています。どうすれば賢者を招くことができるかと燕の昭王に問われたときに郭隗が、「まず私のような凡人を優遇することから始めて下さい。そうすれば優秀な人材が集まってくるでしょう」と言ったという、『戦国策・燕』にある故事に基づくそうです。
「正月事始め・煤払い・松迎えの日」
始めるといえば、今日12月13日は「正月事始め・煤払い・松迎えの日 」になっていて、年神様を迎える準備を始める日です。昔はこの日に、門松やお雑煮を炊くための薪等、お正月に必要な木を山へ取りに行きました。
年神様は、家々に1年の実りと幸せをもたらすために、高い山から降りてくると考えられている新年の神様です。
正月に門松やしめ飾り、鏡餅を飾ったりするのは、すべて年神様を心から歓迎するための準備なのです。年神へのお供えものが「お節 (せち) 」であり、年神から与えられる魂が「お年玉」だということです。
2021年は改めて歴史を紐解き、歴史に学ぶことから始める
コロナ禍が収まらないまま新年を迎えることになり、2021年の計画が立てづらい年の瀬です。それでも、大いに行動することができない中で、どう内面を磨くか、については考えることができます。
自らをアップデートするのに有効な手立ては「歴史・人・旅」だと説く本を今読んでいます。それは「還暦からの底力―歴史・人・旅に学ぶ生き方」という本で、著者は出口治明氏です。
著者の出口氏には、直接お会いしたこともお話をお聞きしたこともありますが、とてもユニークで面白く、そして尊敬する方です。日本生命に長く勤められた後、ライフネット生命を創業され、現在は立命館アジア太平洋大学第四代学長に就任されています。
この本に書かれていることは、いちいち頷くことや目から鱗の内容が多く、タイトルにあるような還暦前後の方だけでなく、いずれ還暦を迎えるであろう社会人全員に読んで欲しいです。
年が明けても、自由に人に会ったり旅をすることは難しいので、改めて歴史を紐解き、歴史に学ぶことから始めようと思っています。
歴史といっても範囲が広いので、これからその範囲を絞っていくつもりです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.12.13記)