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さて、「今日の一言メモ」第702回です。
「案ずるより産むが易し」
案ずるより産むが易しとは、お産をする前は、本人も周囲の人も色々と心配することが多いが、終わってみると案外たやすく産まれてしまうものだ、という意味です。
出産に限らず、物事は事前にあれこれ思い悩むよりも、実際はそれほど難しくないかもしれません。あまり取り越し苦労をするな、という慰めの意味で使われることが多いですね。
不安が、行動を縛る
そもそも不安があるから「案ずる」わけですが、一体「不安」とは何者でしょうか?
動物の中で「不安」を感じることができるのは人間だけだそうです。なぜなら人間には「想像力」があって、他の動物にはないからです。想像力をマイナス方向に働かせると、持たなくてもいい不安に苛まれるのです。
また、こちらの記事では恐怖と不安の違いが説明されています。曰く、恐怖と不安の違いは、対象がはっきりしているか、していないか、ということだそうです。
対象がはっきりしないときに不安になります。恐怖は、対象がはっきりしているときの感情です。借金取りが来るかもしれない、というのは不安、来るとはっきり分かったら恐怖を抱くわけです。
とはいえ、現代は、職場での人間関係や他人からの評価など、その正体が明らかなものばかりではありません。むしろ、はじめからカタチなんてないものばかりです。
漠然とした不安が、足をすくませ、前に進むことを躊躇させます。
行動して、不安の種を明らかにする
こんな時、どうしたらいいのでしょうか?
とるべき道は一つ、自ら行動をおこし、不安の原因を自分の手で明らかにすることしかありません。
不安という感情が、そもそも「未知のもの」に対する感情なら、それを自分から暴いてしまえばいいわけです。
未知なるものの正体が明らかになれば、その対処方法はいくらでも考えられるでしょう。正面から攻めるのか、迂回するのか、それとも撤退するのか。何事も「行動する」ことが重要というわけです。
変異型ウイルスへの対処
思い返せば、去年(2020年)の今頃は新型コロナウイルスという未知のウィルスが、志村けんさんや岡江久美子さんの命を短期間に奪い去り、その事実が世間を恐怖に陥れ、一気に先の見えない不安に包まれました。
それでもこの1年でウィルスに対する解明がずいぶん進み、それがコロナ慣れをもたらしたのかもしれません。でも、今年になってから新たな変異株の出現によりまたもや感染拡大が進んでいます。
これからも正しく恐れるために、正しい情報と知識を得て、いたずらに不安に怯えることなく過ごしていきたいものです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.4.14記)