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閑話休題。
早くも4月中旬を迎え、お天気があまりよくない週末の土曜日です。先週末は晴れてくれた記憶があるのですが、「春に3日の晴れなし」という言葉通りくるくる天気が変わります。
これは高気圧に広く覆われると晴れるわけですが、春は上空の偏西風が強いので、高気圧や低気圧の移動速度が速く、高気圧に何日も覆われることがあまりないせいだそうです。
さて、そんな今日4月17日は「ヨ (4) イ (1) ナ (7) ス」という日付語呂合わせで「なすび記念日」です。
「なすび記念日」
この記念日は、冬春なす主産県協議会が、2004年に制定したそうです。
4月が冬春ナスの最盛期であること、4月にナスが好物であった徳川家康に献上されていて、徳川家康の命日が旧暦の4月17日であること、などがその由来となっているのだとか。
古来、茄子が登場する故事ことわざは「一富士二鷹三茄子」「瓜の蔓に茄子はならぬ」「秋茄子は嫁に食わすな」などがあります。それぞれの意味は次の通りです。
一富士二鷹三茄子 (いちふじ にたか さんなすび)
これは、夢に見るもの、特に初夢に見ると縁起が良いとされるものを、めでたい順に並べています。
江戸時代からのことわざで、由来は諸説あるようですが、将軍徳川家康に縁の深い駿河の国 (静岡県) の名物を、日本最高峰の富士山、富士に棲む名鳥の鷹、他国よりも早く産出する初茄子を並べたとされる説が有力となっています。
瓜の蔓に茄子はならぬ (うりのつるに なすびはならぬ)
ウリの蔓にはウリしかならず、ナスもナスの木にしかならないことから、平凡な親から非凡な子は生まれないことの例えとなっています。
また、原因のないところに結果は生じないということの例えでもあります。
秋茄子は嫁に食わすな (あきなすは よめにくわすな)
美味しい秋の茄子は、もったいないから嫁には食べさせるなという姑の嫁いびりの言葉、というのが一つ目のの意味。
反対に、茄子は体を冷やす、あるいは種が少ないので子供ができないといけないから、嫁には食べさせるなという嫁を大切に思う言葉、というのが二つ目の意味です。
茄子料理の数々
茄子はとても好きです。煮ても良し、焼いても良し、糠漬けにしても良し、とよく食べますね。
中でも、シンプルな焼き茄子が好きです。一般的には焼いて皮を剥いて冷やして頂くメニューですが、焼いて皮付きの熱々のまま、カツオ節をかけて生姜醤油で食べるのも好きです。
あとは、麻婆茄子や揚げ煮浸し、ピーマンと一緒に味噌炒めにしたり、トマトとのチーズ炒め、豚肉とのうま煮、そして茄子と挽肉のカレーなどバリエーション豊富です。
あと、生まれ育った実家では、陶器の大きな糠床があって1年中糠漬けを欠かさなかったので、自然と糠漬けが好物になりました。特に夏は茄子とキュウリの糠漬けが欠かせません。糠床から出したての茄子の綺麗な紺色はなんともいえません。「茄子紺」という色の名前がありますね。
糠床から出して僅かでも時間が経つと、皮の色がすぐ変わってしまうので急いで炊き立てのご飯で頂くのが習慣でした。今でも大好きです。
茄子にも、卵形茄子、中長茄子、長茄子、大長茄子、小丸茄子、丸茄子、小茄子、米茄子(べいなす)など色々な種類があります。糠漬けには、中長茄子か長茄子がいいでしょうね。
というわけで、茄子の一番美味しい季節を楽しみたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.4.17記)