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さて、「今日の一言メモ」第822回です。
「腹心の友」
今から7年半まえに放送されたNHK朝の連続テレビ小説が「花子とアン」です。「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の明治・大正・昭和にわたる、波乱万丈の半生を描いた内容です。
主人公の村岡花子は、山梨の貧しい家に生まれ、東京の女学校で英語を学び、故郷での教師生活を経て翻訳家の道へ進み、震災や戦争を乗りこえ、子どもたちに夢と希望を送り届けるというストーリーでした。
その中で主人公が親友を「腹心の友」と呼びます。腹心の友は、『赤毛のアン』の中に登場するキーワードです。腹心の友というのは、アンが求めていた友達だったのです。英語で言うと、a bosom friendで「親友」という意味だそうです。
僕は、このドラマを見るまで「腹心の部下」という言葉は知っていましたが「腹心の友」というのは寡聞にして知りませんでした。
コロナ禍で会えなくなった友たち
腹心の友というと、まず思い浮かぶのが高校3年生のときから半世紀近い付き合いの友人たちです。男子校でしたので、推して知るべしですがずいぶんやんちゃをしていました。
内部進学で同じ大学に進み、卒業してからも付き合いは続きました。しょっちゅう会っているわけではありませんが、会えばあっという間に年月を超えて、あの頃のやんちゃな世界に戻ることができる友です。
このコロナ禍になってから、会うことは敵わなくなりました。一度、リモート飲み会をしたことがありますが、やはりリアルでワイワイと騒ぎながら飲むのとは違うので、そのとき限りになってしまいましたが……。
普段、元気なときはご無沙汰していますが、いざ何かあった時は万難を排しても駆け付ける、駆け付けてくれる存在であることは疑っていません。お互いにそんなことを確認したことはありませんが、暗黙の内にそうした信頼関係が出来上がっています。
そうした友が、この世に存在してくれていることがどんなにありがたいことか、と改めて感じます。照れくさくて面と向かってそんなことは言えないので、心の中で感謝したいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.11.8記)