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さて、「今日の一言メモ」第580回です。
「肝胆相照らす」
「肝胆相照らす」(かんたんあいてらす)とは、互いに心の底まで打ち明けて、理解し合い、親しく付き合うことの例えです。
「肝胆」は、肝臓と胆嚢のことで、どちらも生命を支える大事な臓器であることから、転じて「心の奥底」「真実の心」という意味になりました。「照らす」は「知り合う」ということです。
『故事成語考・朋友賓主』に「肝胆相照らす、斯れを腹心の友と為す」とあるのに基づくそうです。
「腹心の友」
今から6年半まえに放送されたNHK朝の連続テレビ小説が「花子とアン」です。「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の明治・大正・昭和にわたる、波乱万丈の半生を描いた内容です。
主人公の村岡花子は、山梨の貧しい家に生まれ、東京の女学校で英語を学び、故郷での教師生活を経て翻訳家の道へ進み、震災や戦争を乗りこえ、子どもたちに夢と希望を送り届けるというストーリーでした。
その中で主人公が親友を「腹心の友」と呼びます。腹心の友は、『赤毛のアン』の中に登場するキーワードです。腹心の友というのは、アンが求めていた友達だったのです。英語で言うと、a bosom friendで「親友」という意味だそうです。
僕は、このドラマを見るまで「腹心の部下」という言葉は知っていましたが「腹心の友」というのは寡聞にして知りませんでした。
平時は疎遠にしていても、いざという時には頼りになる
腹心の友、親友と呼べる存在がいることは幸せです。そして、自分の友のことを考えると、普段はそうしょっちゅう会うことはありません。でも、いざ何かあった時は万難を排しても駆け付ける、駆け付けてくれる存在であることは紛れもない事実です。
お互いにそんなことを確認したことはありませんが、無言の内にそうした信頼関係が出来上がっています。
離れていても元気にやっていてくれればいいのです。そうした友が、この世に存在してくれていることがどんなにありがたいことか、と思います。照れくさくて面と向かってそんなことは言えないので、心の中で感謝の気持ちを呟くことにします……。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.11.8記)