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さて、「今日の一言メモ」第828回です。
「舌は禍の根」
「舌は禍の根」(したはわざわいのね)とは、不用意に発する言葉は災いを招くものだから、おしゃべりは慎めという戒めです。
ここでいう「舌」は、しゃべること、弁舌の意で、広言や多弁は災難を招く元となることが多いので、慎むべきだということわざの一つです。
一般的には、「口は災いの元」と言うことが多いでしょう。また、「口は禍の門」という言い方もあります。
政治家に見るひと言の重さ
今でも記憶に残っているのは、前々回の衆議院総選挙に際して「希望の党」を起ち上げた小池東京都知事のひと言です。あの時に新党への合流を希望する議員を「排除」するという強い言い方をしたために、独裁のイメージを与え、それで一気に流れが変わりました。
あれだけ弁舌に長けた小池都知事が、つい心の有り様をそのまま口にしてしまったのだと思います。ご本人は後になってどれだけ悔いたことでしょう。
衆人環視のもと、多くのマスコミに取り巻かれている政治家にとって、コメントの一つひとつは気を遣うはずです。なので「前向きに善処する」などという慣用句に頼ることになるのだと思います。
心の有り様を磨くしかない
私たち個人個人も、いろんな場面で失言を繰り返しているはずです。思わぬひと言で人を傷つけたり、マウントしてると思われたり、ハラスメントと受け止められたりすることもあります。
人間社会の中で、コミュニケーションをとらないわけにはいきませんから、最大限配慮して発言したり、情報発信したりしなければいけません。結局は、心の有り様を磨き、ごまかしのない内容を発するしかないと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.11.18記)