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さて、「今日の一言メモ」第841回です。
「忠臣蔵の日」
今日12月14日は、赤穂浪士が吉良邸に討ち入った「忠臣蔵の日」です。といっても若い人たちにはピンとこないかもしれませんね。
今から318年前の元禄15年(1703年)12月14日に、大石内蔵助をはじめとする赤穂浪士(四十七士)が、主君浅野内匠頭の無念を晴らすべく、吉良上野介邸に討ち入りを行ないました。
これにちなんで、赤穂市では赤穂義士祭、赤穂浪士の墓所泉岳寺においては義士祭が行われます。江戸本所松坂町にあった吉良邸の一部は現在松坂公園となり、毎年この日は元禄市で賑わうそうです。午前中は義士祭、午後は吉良祭が行われるとか。
忠臣蔵の価値観のうつろい
今の40代以下の方々とお話していると、主君の無念を晴らすべく仇討ちをするという価値観はなんとも受け容れられないようです。
現代の死語の一つに「滅私奉公」があるでしょう。主(あるじ)のために私を捨てて仕えるという生き方は、現代ではあり得ないことと思われています。
昔は、この時期になるとスペシャルドラマなどで毎年「忠臣蔵」が放映されたものです。NHKの大河ドラマでも「忠臣蔵」をテーマにしたものがいくつも制作されました。それが平成の時代に入ってしばらくした頃からでしょうか。まったく登場しなくなりました。
赤穂浪士に見習うべきは「初志貫徹」
武士の世界の価値観は遠い昔になりましたが、志を一つにして、それを貫くという精神力は大いに見習うべきでしょう。
艱難辛苦(かんなんしんく)乗り越えて、という言葉もはやらないかもしれませんが、行く手に待ち受ける数々の難関を突破し、なんとしてもゴールに到達するのだ、という強い意志をどこまで持てるかでしょう。
本田技研工業の創業者である本田宗一郎氏は、次のように言っています。
私のやった仕事で本当に成功したのは、
全体のわずか1%にすぎない。
99%は失敗の連続であった。
この言葉は重いです。本田宗一郎氏が凄いのは全体の1%でも成功したことではありません。たとえ99%失敗しても成功を目指したチャレンジをやめなかったことが、常人にはとてもできないことだと思うのです。
この一点については、赤穂浪士と本田宗一郎氏に共通することではないでしょうか。
これからも、お門違いの失敗を繰り返すのではなく、正しい失敗(次に繋がる失敗)を繰り返していきたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.12.14記)