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さて、『今日の一言メモ』第886回です。
「百聞は一見にしかず」
「百聞は一見にしかず」とは、何度くり返し聞いても、一度でも実際に見ることには及ばないということです。何事も自分の目で確かめてみるべきだという教えですね。
中国前漢のことを記した歴史書『漢書―趙充国』には以下のように記載されているそうです。
漢の宣帝が、反乱を起こしたチベット系の遊牧民族を鎮圧するために、趙充国に必要な戦略と兵力を尋ねた。
充国は「遠く離れた場所で戦略は立てにくいので、自分が現地に行って実際に見たものを地図に描き、策略を申し上げたいのですが」と許しを請うた。
「百聞は一見にしかず」に続く言葉
昔は、地図を見ても、現地に行った人から話を聞いても、その様子は想像するしかなかったわけですが、写真が発明され、テレビが発明され、そしてインターネットが登場し、Google Earthで世界中の様子を見ることができるようになりました。
確かに、百聞は一見にしかずですが、どうやらこの後に続く言葉があるようです。
百聞は一見にしかず
百見は一考にしかず (見るだけでなく、考えないと意味がない)
百考は一行にしかず (考えるだけでなく、行動するべき)
百行は一果にしかず (行動するだけでなく、成果をださないと意味がない)
つまり、聞いて、見て、考え、行動し、最後に成果を出す、ということです。
一番大事なのは「行動する」ことでしょう。
へたな考え休むに似たりで、とにかく行動する
「どうやったらうまくいくだろう」とあれこれ考え、「よし、これならうまくいきそうだ!」と確信を得たら行動する、というのでは遅いかもしれません。
ビジネスの世界では、PDCAサイクルという改善手法があります。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)の4段階を繰り返して業務を継続的に改善する方法です。
これはプライベートにも応用できる方法ですが、大抵の場合、最初のPlanにあんまり時間をかけるのはお勧めできません。Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)で、まずやってみるのがいいと思うのです。(もちろん一度失敗したら致命的な損害を蒙るリスクがある場合は別ですが)
すぐにうまくいかないと思いますが、それでいいのです。まずやってみて、うまくいかない点をチェックして、修正して、またすぐやってみる。このサイクルを高速に回すのです。
P→D→C→Aなら1回転する間に、D→C→Aを5〜10回くらい回転させるようなつもりでやってみるといいと思います。
「高速試行錯誤」は、回り道のように見えて、結局近道だったりします。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.4.13記)