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さて、『今日の一言メモ』第906回です。
「疾風に勁草を知る」
「疾風に勁草を知る」(しっぷうにけいそうをしる)とは、困難や試練に直面したときに、はじめてその人の意思の強さや節操の堅固さ、人間としての値打ちが分かることの例えです。
強い風が吹いたときに初めて、それに負けない強い草を見分けることができることから、こう表現されています。
『後漢書・王覇伝』に「子独り留まりて努力す、疾風に勁草を知る」とあるのに基づくそうです。意味は「後漢の光武帝が初めて義兵を挙げたとき、旗色が悪くなってくると帝に従っていた者たちは逃亡していき、最後まで残ったのは王覇だけであった。そのときに帝が王覇に言った言葉」だそうです。
自らが苦境に陥ったときに、支えてくれる存在がどれだけいるか
世に成功者の回りには人が群がり、一旦失敗すると蜘蛛の子を散らすように去っていく、ということはよくあることでしょう。
銀行が、いい時にお金を無理にでも貸し与え、業績が悪くなると貸し剥がしにかかる様を「晴れているときに傘を貸し、雨が降ると取り上げる」と揶揄したものです。
これまでの2年間、コロナ禍で厳しい状況に追い込まれたお店や会社はたくさんあったと思います。公的な補助だけでは持ち堪えられなかったところもあったのではないでしょうか。
そんなときに最期まで支えてくれる存在があったらどんなにありがたかったことか。自らが苦境に陥ったときに支えてくれる存在がいて欲しいと思ったら、日頃からそれに足るように振る舞うことが必要でしょう。
それには常に「利他の精神」(相手の、または他人の利益や便益を重んじ、自己をささげる心構え)を持つことを行動原則にする必要があるでしょう。
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2022.5.26記)