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さて、『今日の一言メモ』第950回です。
「青雲の志」
「青雲の志」(せいうんのこころざし)とは、立身出世して高い地位につこうとする志、また、行いを清くしようとする心を意味します。
王勃『滕王閣序』にある「窮しては且に益堅ならんとして、青雲の志を落とさず(貧乏していてもその志はますます高く、高位高官を得たいという志を失わないようにするの意味)」に基づくそうです。
「青雲」とは、高く晴れた空の意味から、高位高官、立身出世の例えになっています。
「 大志を抱く」のは青年だけの特権か?
北海道大学に像があるクラーク博士の言葉「Boys, be ambitious」は今でも有名だと思います。「青年よ 大志を抱け」という意味ですね。
そして、北海道大学のホームページによると、この言葉には続きがあるそうです。
Boys, be ambitious like this old man」
「小供等よ、この老人の如く大望にあれ」
高齢になっても大望を持ち続けて若者の手本になれ、と説いているわけです。なので、大志を抱くことは青年の特権ではなく、いくつになっても大切なことでしょう。
いつからか「大志」の意味が異なってきた
ただ、我と我が身を振り返ると、いつからか「大志」は立身出世を目指すこととは異なってきました。僕は、55歳でそれまで勤めていた会社をアーリーリタイアメントし、ITコンサルタントとして独立起業したのですが、個人事業主として人を雇わず人に雇われないワークスタイルを執っています。
なので、出世を競うこともなく、一緒に仕事をしたいクライアントとだけお仕事をさせていただいています。一緒に仕事をしたいクライアントとは、どちらが上とか下ではなく対等のビジネスパートナーとしてお互い尊重し合ってお仕事できる先という意味です。
そうすると、「上昇志向」などという言葉とは無縁に生きられます。自分と他人を比べて何が不足しているのだろう?お金か?地位か?名誉か?などという思考とも離れることができます。立派な邸宅や高級外車、高額なアクセサリーなどの物欲もないので……。
これはこれで自分が目指し、そして実現した世界です。社会的にはまったく無名な市井の一員ですが、とても心地良い世界を生きています。当然、これは誰にも共通する価値観ではないと思いますが……。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.7.31記)