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さて、『今日の一言メモ』第951回です。
「出る杭は打たれる」
「出る杭は打たれる)」とは、頭角を現す人は、とかく人から憎まれたり、嫉(ねた)まれたりすることや、出すぎた振る舞いをすると非難されて制裁を受けるなどの例えです。
並べて打った杭が1本だけ高ければ、他の杭に揃うよう打たれることから、この表現になりました。
「和を以て貴しとなす」も行き過ぎると……
日本人は、根っこは狩猟民族ではなく農耕民族です。農耕社会では、みんなで力を合わせて作物を育て、収穫することが大切でした。
そうしてムラ社会が形成され、そこでは「和を以て貴しとなす」が規範となり、みんな仲良くして諍(いさか)いを起こさないようにすることが大事でした。
でも、それも行き過ぎると、偉い人の意見に異を唱えたり、回りとは違う意見をはっきり主張することは御法度となり、それでも我を通すと和を乱したとして「村八分」にされたりしました。
現代は、もうそこまでの同質性は求められませんが、会社などの組織で目立つことをすると「出る杭を打つ」力学が働きます。回りに嫌われたくないのであれば、打たれないようおとなしくしていることになります。
杭も出過ぎれば打たれない(かも?)
政党政治の世界では、政党内の独特の力学が働き親分の気分を忖度して動くことがあるとされています。そして、そうした忖度ができなければ親分に重用されないかもしれません。
これは、企業内においても似たようなことがあるでしょう。組織というのは、どこでもその中では同調圧力が生まれ、それが鎖となって個人の言動を縛ろうとするものです。
また、一方で「杭も出過ぎれば打たれない」という言葉もあります。多少の差ではなく、抜きん出た差を示せば、おいそれと打たれることはない、という意味ですね。
なので、出る時は中途半端な出方はせず、満を持して一気に突き抜けた出方をして、圧巻の存在となれば良いわけです。
それまで雌伏◯年かかるかもしれませんが、それまではジッと耐えて実力を蓄えるのも一つのやり方といえます。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.8.1記)