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閑話休題。
「広島平和記念日」
今年もこの日が巡ってきました。今日8月6日は、「広島平和記念日」です。
今から77年前の1945年8月6日午前8時15分、米軍のB29爆撃機エノラ・ゲイが、広島市上空で世界初の原子爆弾リトルボーイを投下しました。
原爆は一瞬のうちに市街を壊滅させ、非戦闘員である一般市民約14万人を抹殺しました。これは、国家による大量殺戮です。そして、今でも後遺症で苦しむ方々が現存します。
YouTubeに再現映像がアップされています。目を背けたくなりますが、1945年(昭和20年)のこの日、現実にあったことを、しっかり見直さなければと毎年この日に見返しています。
僅か10分の間に失われた人命の多さを思うと、その後に生きたはずの、生きたかった数多の人生が文字通り根こそぎ奪われた無念に憤りを感じます。
その花実が咲かなかった多くの人生を思えば、どんなことがあっても生きて、亡くなった方々の分まで生きねばと深く深く思いを新たにします。
平和記念式典で、岸田首相が語った言葉、語らなかった言葉
広島・平和記念公園で開かれた平和記念式典で、岸田首相は次のように語り、自らの立ち位置を強調しました。
「77年前のあの日の惨禍を決して繰り返してはならない。これは、唯一の戦争被爆国であるわが国の責務であり、被爆地広島出身の総理大臣としての私の誓いです」
ただ、日本政府がこれまで、その参加に背を向けてきた「核兵器禁止条約」に触れることはありませんでした。この条約に参加しないのは、アメリカによる『核の傘』が得られなくなる、という理由からです。
核保有国のロシア、中国、そして北朝鮮も
ロシアのウクライナ侵攻により核の使用を露骨にちらつかせるプーチンの存在があります。そして台湾に対する軍事侵攻が懸念される中国も核保有国です。北朝鮮の核開発への動きも不気味です。
21世紀に入り、国と国が軍事衝突する可能性はないと思われていましたが、いともあっさりとロシアがその一線を破ってしまいました。こうなるとあり得ないと思われてきた核兵器の使用が現実味を帯びてきそうです。
こうなるといくら『核の傘』があるとはいえ、日本国民が真剣に自国を守ろうとする強固な意志を示さないかぎりアメリカの支援が十分受けられないかもしれません。このことは、ウクライナの事例が示している通りです。
無駄にヤキモキしても仕方がありませんが、正しい危機感を持って過ごしていきたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.8.6記)