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閑話休題。
「宮中祭祀」
今日10月17日は「神嘗祭」(かんなめさい)が行われる日です。神嘗祭は、宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)という、天皇陛下が国家と国民の安寧と繁栄を祈ることを目的におこなう祭祀の一つです。
皇居宮中三殿で行われる祭祀には、天皇陛下が自ら祭典を斎行し、御告文を奏上する大祭と、掌典長(掌典職)らが祭典を行い、天皇が拝礼する小祭があるそうです。
主な祭儀については、宮内庁公式HPをご覧下さい。
「神嘗祭」
「神嘗祭」の日は、宮中三殿のうち「賢所」(皇祖天照大御神がまつられている)において、天皇陛下が新穀をお供えになり神恩感謝の祭典を斎行されます。
そして、この朝天皇陛下は、国中の神々がまつられている神殿の一つ、「神嘉殿」において伊勢神宮をご遙拝になります。
神嘗祭は、伊勢神宮にとっても大変重要な祭事なのです。かつて、神嘗祭には皇室から伊勢神宮へ、神に奉献するものを運ぶ幣帛使(へいはくし)が派遣されていたとか。
伊勢神宮では、神嘗祭のときに御装束・祭器具を一新します。このため、神嘗祭は伊勢神宮のお正月と例えられているそうです。
なんでも、伊勢神宮の式年遷宮は、大規模な神嘗祭と言われていて、式年遷宮後最初の神嘗祭を「大神嘗祭」とも呼ばれています。
伊勢の人たちは、この祭りを「おおまつり」と呼び、奉祝の行事が行われます。昔から、伊勢神宮の神職や伊勢の神領民はこの祭りが終わるまで新穀を口にしないとされてきました。
感謝して新米を頂く
最近では、早ければ8月中旬〜下旬には九州で収穫された新米が市場に出回ります。我が家でも、今は新米を美味しく頂いています。
今年も無事収穫できたから新米を頂けるわけですが、台風や大雨で被害に遭って収穫直前の作物を諦めざるを得なかった地域もあります。その地域の農家の方々の無念はいかばかりだったでしょうか。
今年も自然の恵みを味わえることに、改めて感謝したいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.10.17記)