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さて、『今日の一言メモ』第1042回です。
「目は心の鏡」
「目は心の鏡」とは、目には、その人の心の正邪が表れるという意味です。
目は、その人の心を映し出す鏡のようなものだから、目を見ればその人の心のさまが読み取れるというわけです。
心が清く正しい人は、瞳も澄んでいるものです。
「仏名会の日」
今日12月19日は「仏名会(ぶつみょうえ)の日 」です。今から1,248年前の774年に、清涼殿に僧を召して行われたのが始まりだそうです。
12月19日から3日間にわたり、過去・現在・未来の三千仏名を唱え、その年の罪を懺悔し、国家の安寧、皇室の息災などを祈願する法要です。
845年に宮中の恒例行事となり、室町時代まで行われていました。煤(すす)払いは家の掃除、仏名会は心の掃除といわれています。
煩悩(=ぼんのう)を祓い、心の大掃除もして新年に備える
年末の大掃除は家の中だけでは片手落ちですね。心の大掃除も必要かと。今年を振り返れば、できたこと、できなかったこと、いろいろとありましたし、年末には同年齢の友人の突然の死などで心を痛めることもありました。
それでも、自分自身が健康に過ごせたことは大きいと思います。まさに「健全な精神は、健全な肉体に宿る」という言葉通りだと思います。
そうはいっても、1年間に溜まったあれこれ煩悩(=ぼんのう)をすっきりさせないといけません。除夜の鐘をつく理由は、人の心にある煩悩を祓うためです。
仏教では、人には百八つの煩悩があると考えられています。そのため、煩悩を祓うためにつく除夜の鐘の回数は108回とされているのですね。百八つとされているのは、四苦八苦で(4×9)+(8×9)= 108 という俗説があります。
煩悩とは、人の心を惑わせたり、悩ませ苦しめたりする心の動きです。代表的な煩悩は、以下のものとされています。
1. 欲望(肉体的および精神的なもの)
2. 怒り
3. 執着
4. 猜疑
還暦を過ぎて、それなりの時間が経ちますが、まだ煩悩を断ち切れたとまでは言えません。人間だから当り前でしょうか。
とはいえ、大晦日までにできるだけ煩悩(=ぼんのう)を祓い、心の大掃除もして新年に備えたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.12.19記)