前回は、富田が人知れず持っている(?)「座右の銘」についてご紹介しました。
一つは、相当若い時から持ち続けている言葉。
『変わらないでいるためには、変わり続けなければいけない』
もう一つは、昨年新たに加わった言葉。
『かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め』
今回は、「座右の銘」と共に持ち続けた「行動指針」について書いてみます。
若い時期に持ち続けた「行動指針」
これは成人前後から20代、30代位まで自分が行動する際、常に念頭にあった言葉です。
『 Something is better than nothing. 』
要するに「何もないよりは、例え結果が悪くても何かあった方がよい」「有るは無いに優る」ということですね。
例えば、思うような結果が得られるかどうか五分五分と仮定した場合、その行動を起こすのか起こさないのか判断する時に心の中で呟いていたわけです。「Something is better than nothing.・・・」と。
ま、思いを寄せる女性がいて、その思いが叶えられる可能性はほぼないと思っていても、「Something is better than nothing.・・・」と呟いて思い切って告白、見事玉砕したこともありますが…(^^; でもね、後悔したくないですからね。思いを秘めたまま時が過ぎてしまって。
勿論100%貫けたわけではなく、時には怖じ気づいて行動できなかったこともありますが、若い時は心の中でこの言葉を呟きながら、諸々チャレンジしていたことを懐かしく思い出します。
ミドル世代になって変わった「行動指針」
そうして経験を積み、年齢を重ねていくうちに、人間どうしても硬直化してくるものです。色んな事で痛い目を見る内に、失敗を経験する内に、あんまりみっともない思いはしたくない、と思うようになりました。
会社生活でも、いつの間にかマネジメント層に身を置くようになり、そんな軽はずみなことはできないな、「何もないより結果が失敗でもいいじゃないか」と言っているような年でもないな、とどんどん保守的になっていく自分にある日気が付きました。
そして、あの「座右の銘」が頭をよぎります。
『変わらないでいるためには、変わり続けなければいけない』
そして、それまでの行動指針と意味は近いのですが、違う表現に変えてみたのです。
『打席に立って三振するより、打席に立たない方が恥ずかしいことだ』
失敗して恥をかくより、失敗を恐れて行動しない方が恥ずかしいことだ、と思うことにしたのです。それまでの「行動指針」とは微妙な違いですけどね。「恥を知れ!」と言われて育った世代としては「恥 (shame) 」がとても嫌いなので、それを逆手に取ってみました。
そして、逡巡する自分がいた時に「今、自分は打席に立つことから逃げようとしているのか、否か」と問うことで、随分前に進むことができたと思います。
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そして、会社をアーリーリタイアメントして、フリーランスのITコンサルタントとして再出発して約半年が経った頃、再び転機が訪れます。
それは、打席に立たなくちゃ、と頭で分かっていても、どうにも体が動かなくなってしまったのです。ほんとににっちもさっちも行かなくなりました・・・
さて、またまた長くなってきたので、この顛末は明日書くことにします。
ではまた!(^_^)
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(2014.1.16記)