これまでソーシャルおじさんズのリーダーである徳本昌大さんから学んだ、正のストロークを交わせるコミュニティ作りに欠かせない様々なヒントについて2回に亘ってアップしてきました。
今回は、昨年来数々の教えを受けたジョン・キム先生と安藤美冬さんのトーク・セッションをお聴きする機会がありましたので、印象に残った内容を纏めておきます。
「社会人版キムゼミ」第2期が開講
今回は、1/25(土)に「社会人版キムゼミ」の第2期が開講し、初回ゲストとして安藤美冬さんが登壇されました。富田他10名程の1期生が卒業生として聴講させて頂いたのです。
まず、「社会人版キムゼミ」の内容ですが、キム先生が作られたシラバスから一部抜粋してご紹介します。
この9つの力のうち、「対人力」「選択力」について初日の講義が行われた後、安藤美冬さんとのトーク・セッションになったのです。
トーク・セッション内容
安藤美冬さんの自己紹介があった後、キム先生とのセッションが始まりました。
まずは、初回講義で話された「対人力」について。
美冬さん : 対人関係についてはもともと苦手で、これは小さい頃からずっとそうだった。そして、社会人になっても対人関係が苦手で色々失敗した経験を持っている。
大手出版社に勤務している26才の時には、抑鬱症で半年休職した経験を持つ。復帰する時になんとか克服しようという意識を持ち、Mixi等を活用して対人関係に積極さを持つように努めた。
キム先生 : 美冬さんは周りに多くのメンターがいるが、その方々は美冬さんから積極的にアプローチして構築したもの。その方々との付き合いについては?
美冬さん : メンターに出会う前に数々の失敗をしてきた。クオリティの高くない人間を引き寄せてしまった経験もある。そんな事態を招いたのは自分自身のせいだ、ということに気付いた。
それは自分を良く見せようと背伸びしていることがあったこと。それからは自然体・等身大で接していこうと決めた。その頃から(29才頃) うまく回転するようになっていった。
自分が本当に大切にしているメンターの方は7〜8人いる。その方が特に秀でている分野について、メンターになってもらい色々と相談に乗って貰っている。
キム先生 : メンターの方々から非常に可愛がられているが、その秘訣は何か?
美冬さん : メンターという言葉は、リスペクトを表す表現であり、普段はお友達感覚でお付き合いしている。一緒の時間を楽しもうと思い、散歩がお好きな方とは一緒に歩きながら色々お話させて頂いている。
(2期生からの質問) 色々な人にアプローチする際に、その人の何を見て判断しているか。
美冬さん : 著書、ソーシャルメディア、自分が信頼している人の勧め、等全てに目を通しているが、最終的には自分の直感が大事。
現在、大学で教えているが、自分から売り込んだことは一度も無い。この依頼が来るまで、自分の中に様々なものを積み重ねた。そうしているうちに、大学でソーシャル・メディア論について教えてくれないか、というオファーがあった。実際に依頼されるまで3年かかったと記憶している。
キム先生 : では、次に「選択力」について。
美冬さん : 何かを選ぶ時は、何かを諦めること。常に、それを考えている。特に、人生の岐路にあると感じた時は、自分が信頼している方に相談する。でも、最終的には自分の直感が拠り所。
(2期生からの質問) 自分がいいと思っていることでも、周りに反対されたらどのように対処するか?
美冬さん : 慎重に対処する。機が熟すのを待つタイプ。自分自身で本当に納得がいくまでやることが大事。
(2期生からの質問) 二者択一を迫られて、どちらもいいと思った時にどのように決めるか
美冬さん : その分野で尊敬できる人に意見を聞く、戦略的に委ねる、それで一発勝負で決めるという選択もありと思う。
(2期生からの質問) 自分の好き嫌いを明瞭にするための方法はあるか?
美冬さん : 自分が子供の頃に熱中したものは何か?自分の両親が得意だったものは何か思い出すのも一法。これを才能のDNAと呼んでいるが、必ず何かは引き継いでいるはず。
(2期生からの質問) 会社員生活を捨てて、未知の世界に進む時の恐怖感をどのようにして乗り越えたのか
美冬さん : 本当に自分らしい生き方を選択したいと思い、それが最終的な拠り所となった。こうした恐怖感の本質は、経済的な安定を捨てることにはないと思う。自分は独立して3年経っても目途が立たなければ、通勤経路にあるコンビニのスーパー店長になるのもありかと思った。
一番恐いのは、社会的なポジションを失うことだと思う。ただ会社員からフリーターになったということではなく、人にきちんと説明できる仕事を持っていないことへの恐怖が大きい。ここを良く考えること。
キム先生 : それでは最後に、美冬さんが今お薦めする本は何か?
美冬さんのお薦め本 : 以下の3冊。
トーク・セッションを聞いて
昨年のキムゼミ1期のゲスト・セッションで登壇された佐々木圭一氏、四角大輔氏と同じく安藤美冬さんも、幼少期から数々のトラウマを抱え、社会人としての挫折も経験しながら現在があることを改めて感じたセッションでした。
数々のマスメディアに登場し、著作も出版され、ともすれば華々しさが強調される中で、過去はそれこそ布団の中で丸くなり膝を抱え、明日への不安に押しつぶされそうになりながら震えていたこともあったのだろう、と推察します。
そうした時期に歯を食いしばって這い上がろうと苦労したから、現在の輝きと強さがあるのだと確信しました。つい先日34才となり、女性として円熟味を増している美冬さんをこれからも応援したいと思います。
そして、美冬さん自身がまだ経験していないことに、これから積極的にチャレンジしていきたい、結婚も出産も経験してみたい、と相変わらずキラキラとした目で前のめりの姿勢になりながらお話されていたのが、印象的なセッションでした。
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さて、今日も長くなってきたので、ここまでにしましょう。
ではまた!(^_^)
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(2014.1.27記)