先週末の二日間、社会人版キムゼミ1期生・2期生の合同合宿に参加してきました。卒業生達がキムゼミで学んだことを踏まえて、今後日常生活で心掛けたい明日の自分への誓いをスライドに纏めて発表し、その発表をベースに様々なディスカッションが繰り広げられました。
その場に身を置くことで、多くのリマインドと共に、新たな気付きを得ることも出来ました。ゼミ受講時点では、多くの未消化点を抱えたままでしたが、それから半年が経ち、今回の合宿を経験することで自分の中に様々な化学反応が起き、やっと定着したと実感した事が多くあったのです。
そこで、その気付きの一部を今回のブログ記事から書き留めておくことにします。
合宿の発表の課題
合宿前に、キム先生から課題が提示されました。それは次のテーマです。
以前、キムゼミ卒業時のプレゼンで、各自が策定したビジョンを発表したのですが、今回は更に明日の自分への誓いをマニフェストとして5か条に纏め、皆の前でプレゼンし、その内容について質疑応答・ディスカッションが行われたのです。
最後にキム先生がコメントをつけて一人終わります。最終的に2日間で22人が発表を行い、濃密なディスカッションが進められました。
「信じること」は「信じきること」とは違う
それでは、まず初めの気付きです。
ある発表者が、自分の発表のキーワードとして挙げたものの一つが「それでもなお信じる」です。
他者を信じて裏切られることがあったとしても、それでもなお信じる。最後には笑って「これでよかった」と思えるために。それが心地良く生きていくために必要なことだと。
ベースになったのは、マザーテレサの言葉「Anyway」であることも紹介されました。「名言+Quotes」サイトから一部引用させて貰いましょう。
そして、質疑応答の後、キム先生からコメントがありました。
「信じること」は「信じきること」とは違う。後者は全てを相手に委ねてしまうこと。盲目的に信じきって、信じ込んでしまうと、裏切られた時に大きく傷つく。
「恋」における約束事は何の保証もないのだ。その約束は未来を縛るものではないことに気付こう。
「信じること」は即ち運命を受け入れること。その運命を受け入れる覚悟を持つこと。
不可抗力と可抗力の違いを明確に認識し、運命と意思の線引きを正しく行う必要がある。
そして、今日の不可抗力を明日の可抗力に変えていく。運命と思えたものを意思に変えていく。両者を区切っていた線引きの位置を変えていくことが大事。それは神との闘いに勝っていくことを意味する。
まとめ
このブログで以前5回に亘ってご紹介した書籍「嫌われる勇気」の中で、「信用」と「信頼」は異なるものだ、という一文がありました。
「信用」とは例えば銀行が担保見合いで与える「信用力」に対して融資するように、何かの保証があって初めて成立するもの。
対して「信頼」はそうした保証が全くない状況で、自分自身の判断だけで成立させるもの、という違いでした。
そして、その「信頼」は盲目的に信じきることではなく、自分自身の判断による結果に全面的に責任をとる覚悟を持ち、例え裏切られたとしても、その結果を甘んじて受け入れることであるな、と得心しました。
「信じる」という短い言葉を安易に使うのではなく、その言葉に込める「覚悟」を常に意識していこう、と決意した土曜日の午後でした。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。この合宿で得た気付きはまだまだあります。そこで次回以降も引き続きご紹介したいと考えています。
ではまた!(^_^)
・・・・・・・・・・・・
(2014.3.10記)