これから、富山から金沢に向けて移動します。昨日の富山は雪が降る真冬並みの寒さでしたが、今日から春めいてくるようでホッとしています。
さて前回は、3.11から丸3年を迎える直前に参加した社会人版キムゼミ卒業生の合宿、そして3.11を過ぎて感じた思いについて書きました。今日も続けます。
他者と自分を比較し、他者を競争相手とする生き方をやめる
前回の記事の最後に、富田が今年新たに定めた「基本スタンス」を改めて書きました。
【基本スタンス】
「目指す最終目標は、ゴールに到達することではなく、ゴールを目指す過程で自分のベストを尽くすことだ。」
これは、昨年9月に参加した社会人版キムゼミ第1期の講義の中で、キム先生が話された内容がベースになっています。
そして、今年になって2回繰り返して読んだ「嫌われる勇気」という本にも大きく影響されました。この本については、このブログでも5回に亘ってご紹介しましたが、書かれた内容で強く記憶に残った一つが、他者と自分の立ち位置に関する記述です。
他者と自分の優劣を常に意識し、その比較において生き方を選択するのであれば、それは他者を競争相手として捉えるということ。そうではなく、他者も自分も平らな大地を前に向いて進んでいる対等の存在と捉える。他者が自分より前方を進んでいようと、後方を進んでいようと、それを気にする必要はないのだ。
大切なことは、自分が前を向いて着実に進んでいること。立ち止まったり、逆戻りすることなく、着実に前に進んでいれば良い。他者と自分はあくまで「異なっているが対等の存在」なのだ。それができれば、他者は「競争相手」ではなく「仲間」になる。
目標の内面化で、全ては可抗力になる
キム先生が説かれる内容は、次の通りです。
他者と自分の優劣を意識する限り、人は不安から逃れられないだろう。例えば、一人の女性を巡って恋敵と争っているとする。その最中は、恋敵がどんな行動をするか、不安で不安で仕方がない。そしてその時、その恋敵を破り女性のハートを射止めることを目標とすると、それは目標を外面化したことになる。
この場合、恋の成就には多くの不可抗力が存在する。つまり、自分がいくら努力しても、どうしようもない要素が多く介在する。恋敵の行動や、女性の気まぐれ、そんなもので状況は一変するかもしれない。
しかし、目標を内面化し、それを「恋を成就させるために最善を尽くすこと」とすれば、目標に向けての全てが可抗力化し、他者が介在する余地や言い訳をする余地もなくなり、結果責任を全て自分が負うことができるようになる。
ただ、この場合「嫌われる勇気」と同様、「結果責任を全て自分が負う勇気」が必要になります。恋が成就しなかったのは、自分に何かが足りなかったのではなく、恋敵が財力に物を言わせてプレゼント攻勢をかけ、女性がそれに目が眩んだからだ、等という言い訳は許されなくなります。
目標を内面化し、目標達成への判断基準を自分の内部に持つことは、不可抗力を断ち可抗力に立ち向かおうとする勇気を持てるかどうかが重要なキーポイントになる、と思い至った次第です。
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さて、今日はここまでにします。明日も金沢からアップします。
ではまた!(^_^)
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(2014.3.15記)